悩みを見抜き、道を示す。沖縄のシャーマン、ユタに出会う

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沖縄にはユタと呼ばれる存在がいます。
ユタは沖縄と奄美大島にいる民間霊媒師(シャーマン)。
沖縄において、神事を司る祝女(ノロ)などの神人(かみんちゅ)は全て女性ですが、
ユタには男性もいます。

ユタは、生まれた時から霊能力が備わっているわけではありません。
原因不明の病気になり、幻覚の中に神からの使者の声を聞きます。
「ユタにならないと病気は治らない」と言われ、
悩み抜いた末に他のユタの元へ赴き、ユタになる手ほどきを受けます。

さまざまなユタに会い、話を聞き、各地の聖地をめぐり、
修行を積んでやっと1人前のユタになれるのです。

ユタの修行所と言われる場所。一般の人の立ち入りは禁止されています

ユタは昔から人々の生活と密接に関わってきました。
霊的な問題にかぎらず、人間関係、家庭問題、仕事相談、恋愛相談など、
さまざまな悩みに対してアドバイスをくれる存在です。

沖縄には「医者半分、ユタ半分」という言葉があります。
身体的な病気はお医者さんにかかりますが、
精神的な悩みはユタに聞いてもらう、解消してもらう、というような意味を持っています。
精神科医がユタを紹介することもあるそうです。

では、ユタはどのように見つけたらいいのでしょうか?

ユタは、自分がユタであることを親しい間柄の人以外に公にすることはあまりありません。
ユタは「後進的な存在であり、世間を惑わす」として、
時の権力者によって常に弾圧されてきたという過去があります。
また、教育者や知識人の間では「ユタは迷信」という観念も根強くあります。
そのような背景があって、あまり自分の身分を明かさないようにしています。
ユタは、沖縄の人たちの間で口コミや紹介などで見つけられてきました。

最近では「人を救う」ことが自分の使命だとして、
身分を明かし、テレビや雑誌などで活躍している人もいます。

その一方で、霊感商法のように不安を煽り、
高額の金をだまし取ろうとする人もいるので、注意が必要です。

縁あってユタと出会えたとしても、ユタとの相性が合わない場合もあります。
霊力が高いと言われている人でも、
人によっては全然あたらない、ということもあるようです。

沖縄の人々に静かに、密にかかわってきたユタ。
旅行に行っただけでは、あまり触れ合うことはありません。
沖縄に知り合いができれば、あるいはユタと出会える機会もあるかもしれません。

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