「軍用地売ります」の謎!知られざる沖縄の土地事情

  • 1981 |

意外と安くない、沖縄の土地


沖縄はのどかな南の島だし、土地も安いのでは?
というイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。

沖縄は47都道府県中、43番目である2,276平方キロメートルという狭い面積に、
全国で25番目の人口、142万人が暮らしています。
人口密度は1平方キロメートルあたり624人で、これは全国9位。
特に沖縄本島の南部に人口が集中しており、土地の価格は全国的に見ると安くありません。

2014年度のデータでは、沖縄県内の土地の価格は、
1平方メートルあたり73,355円。
坪単価では242,497円です。
これは47都道府県中で14位と、かなり上位。
最下位の秋田県が1平方キロメートルあたり21,466円ですから、
土地の値段は決して安くないといえるでしょう。

軍用地売ります?

沖縄の新聞を見ていると、土地の売買の広告に「軍用地売ります」という文字を見かけることも。
街の看板にも「軍用地専門」などと書かれた不動産屋があったりします。
「軍用地」というのは、アメリカ軍基地、もしくは自衛隊基地のことです。
今ある基地のほとんどは、昔は個人のものでした。
現状は国が個人の土地を借りて基地を設置しているという形をとっています。

国から地主に支払われている借地料は、年間で約900億円。
借地料の目安となる1平方メートルあたりの借地単価は、
毎年、国と沖縄県軍用地主連合会の話し合いで決まります。

借地料はほぼ毎年上がり、下がることはありません。
つまり、持っているだけで収入になるのです。

マンションや家を買い、そこを貸して家賃収入を得る、というのが通常の不動産運用。
人気のエリアに物件を購入すれば、ほぼ必ず家賃収入は入ってきますが、
物件のメンテナンスなどに手間や費用がかかります。

その点軍用地は、国が借り主なので「支払われない」という不安がまったくありません。
さらに、米軍や自衛隊の土地として使われているので、メンテナンスも不要。
さらに借地料は毎年上がっていく!
などなど、好条件が揃い、「収入物件」としてとても優秀なのです。

沖縄の銀行では、軍用地はアパートよりも担保としての評価が高くなります。
ちなみに、返還されると借地料などの収入がなくなり、一般の土地と同じ扱いになるため、
「返還される見込みのない土地」のほうが人気があります。

「先祖代々の土地を返してほしい」、
「返ってこなければ収入が得られる」という相反する思いと事実。
一概に「これがいい」とはいえない、複雑な現実があります。

※参考

土地代データ
http://www.tochidai.info/

都道府県 人口・面積・人口密度ランキング
http://uub.jp/rnk/p_j.html

ページTOPへ

「沖縄」周辺の関連記事

このページのTOPへ