世田谷美術館 緑あふれる砧公園内の美術館でアートと過ごす豊かな一日

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世田谷美術館は、豊かな緑あふれる世田谷区の砧公園内に位置する美術館です。時期に応じて様々な展示が行われています。また、世田谷美術館の特徴として、来館者の生活とアートの結びつきを大切にしているという点があり、館内にはレストランやカフェ、アートライブラリーやミュージアムショップも設けられています。このほか、建築そのものの美しさや、窓の向こうに見える砧公園の豊かな緑、館内随所に座り心地の良いベンチが設置されていて、のんびりと一日を過ごせます。

世田谷美術館とは?

世田谷美術館は世田谷区にある、東京都立砧公園内に作られた美術館です。

世田谷美術館の特徴は、まず恵まれた自然環境の中にあること、その自然環境を最大限に生かした構造の建築物であること、そしてその自然と建築を生かして幅広いジャンルの展覧会やイベントを行っていることです。

展示は大きく分けて、企画展、世田谷美術館が収蔵する作品を展示するミュージアムコレクション、区民ギャラリーの3つがあり、時期に応じて様々な展示を行っています。

館内には展示室のほかにアートライブラリーがあり、アートに関する書籍を閲覧することが可能です。気に入った、あるいは気になる展示がある場合は、ミュージアムショップでのお買い物がおすすめです。

また美術のみならず音楽、ダンス、演劇、映像などの活動やワークショップも開催されています。館内にはレストランとカフェもあり、ランチやティータイムを楽しんだり、外の空気を楽しみたい気分の時にはサンドイッチを買って砧公園で食べるのも良いでしょう。

世田谷美術館の建築:建築家が込めた人々の生活とアートの関わり

世田谷美術館は1986年に開館しました。世田谷美術館のエントランスホールには世田谷美術館にふさわしい言葉として下記の文言が記されています。

    ARS CUM NATURA AD SALUTEM CONSPRIRAT

これはローマ時代の格言で、日本語の意味は「芸術と自然はひそかに協力して人間を健全にする」というものです。砧公園の自然と調和しつつ、様々な形のアートを人々の生活に提供する世田谷美術館のコンセプトを分かりやすく一言で伝えている言葉といえるでしょう。

世田谷美術館内を歩いてみると、建築家の心配りが随所に見られます。たとえば、館内各所には椅子やソファが随所に設置されています。

こちらのソファはエントランスホールをあがって2階にあります。

こちらの椅子の設置場所はエントランスホール入ってすぐ右手です。

こういった場所からは、世田谷美術館の建築としての美しさを楽しんで下さい。たとえば、エントランスホールの椅子から見える景色は下記のようになります。

天井の照明から降り注ぐ柔らかな光。木製の手すりにそって階段を何段かあがった先の、壁沿いにアーチを描く銀色の手すりは光と調和する柔らかな曲線を描き、かつ実際に触ってみると手にしっかりとなじんで登りやすいものです。実用性と美しさの調和が取れた、いつまでも穏やかに過ごせる空間です。

また、自然光をふんだんに取り入れた渡り廊下も館内2か所にあります。1つは企画展の展示室へ続くもの、もう一つはレストラン「ル・シャルダン」へと続くものです。どちらも砧公園の景色を眺めることもできて、リラクゼーション効果も抜群です。

画像はレストラン「ル・ジャルダン」に通じる渡り廊下です。長く続く大きな窓ガラスの向こうには砧公園の豊かな緑が見え、ガラスの反対側にはその緑を眺めるのに適したソファが並んでいます。

館内からは砧公園の自然だけでなく、通路の随所にアート作品が展示されていて、それらを鑑賞するのも楽しみのひとつです。もし大きな荷物を持っていても問題ありません。館内にはコインロッカーも設けられています。荷物を気にせず館内散策に出かけましょう。

世田谷美術館のアートライブラリーとミュージアムショップをご紹介!

世田谷美術館にはアートライブラリーとミュージアムショップがあります。アートライブラリーやミュージアムショップなど展示室以外は入場料がかからず、どなたでも利用できます。

アートライブラリー

アートライブラリーは2階にあります。2階へはエントランスホール入ってすぐの階段か、エントランスホール右手のエレベーターで移動します。

アートライブラリー入り口には世田谷美術館のコレクションの1つでもあるアンリ・ルソーが描いた絵画「フリュマンス・ビッシュの肖像」に描かれた人物像のパネルが設置されていて、来館者を暖かく迎えてくれます。

アートライブラリー入り口正面にもコインロッカーがあるので大きな荷物はロッカーに預けてから入室します。

アートライブラリー内にはたくさんの美術書と、テーブル、椅子、コピー機が設置されていて、ゆっくりとアートの世界に浸れる空間を提供しています。

アートライブラリーには企画展に関する資料も収蔵されているので、企画展を見て、面白かった、もっと知りたい!と感じた方にもおすすめです。

また、収蔵図書には世田谷美術館で開催された展覧会のカタログや美術関係図書、雑誌、映像資料があります。

建築家であり世田谷美術館の建築に携わった内井昭蔵氏の著作『内井昭蔵のディテール』も閲覧することができます。氏の世田谷美術館に対する情熱を感じる一冊で、世田谷美術館を建築として楽しむうえで大変参考になります。

ミュージアムショップ

せっかく世田谷美術館に来たのだからお土産がほしい!という方はぜひミュージアムショップを覗いてみましょう。

企画展に関連した品物が数多く揃っているので、企画展が気に入った方はお気に入りの逸品をここで見つけられるかもしれません。

また世田谷美術館の収蔵品に関連する商品は常に販売されています。お気に入りのアーティストの収蔵品があればポストカードなどを探してみるのも楽しいかもしれません。画像奥の手ぬぐいは、書道、漆芸、料理など多様な分野で活躍した芸術家の北大路魯山人の作品をモチーフにデザインしたオリジナルグッズです。

世田谷美術館のカフェ「セタビカフェ」

世田谷美術館にはカフェとレストランがあり、それぞれ異なる趣を持っています。まずはカフェを覗いてみましょう。

世田谷美術館のカフェ「セタビカフェ」は、世田谷美術館の地下1階にあり、店内にはテーブル席、屋外にはテラス席があります。

 

カフェへは館内の階段またはエレベーターのほか、外階段でそのまま入店することもできます。

世田谷美術館に入館せずともカフェに入ることができるので、砧公園をお散歩した方がカフェのみ利用する場合もあるそうです。

またサンドイッチはテイクアウトが可能で、お天気が良い日には砧公園のベンチに座って自然の中でお食事を楽しむなんて過ごし方もできます。

カフェのオープン時間は、世田谷美術館開館の10時ですので、朝ご飯を食べずに来館した方は、館内めぐりの前にカフェでブランチもおすすめ。

人気のメニューは、メインのお料理と、サラダ、パン、デザート、コーヒーまたは紅茶がセットになった「ワンプレートランチ」です。ワンプレートランチの販売時間は11時からなのでご注意下さい。

販売しているお飲み物の中にはアルコールもあり、砧公園を眺めながらのんびりとビールやワインを楽しむのもおすすめです。

もちろんスウィーツも販売されています。ケーキに加えて複数種類のアイスも販売していて、館内めぐりで歩き疲れた体を癒してくれます。

世田谷美術館のレストラン:優雅で穏やかなランチ&ティータイム

砧公園の景色と屋外に展示された美術品を眺めながら穏やかなランチタイム、またはティータイムを楽しみたい方には世田谷美術館内のレストラン「ル・ジャルダン」がおすすめです。

開店時間は世田谷美術館の開館から1時間後の11時。11時から14時がランチタイム、14:時からはティータイムです。

世田谷美術館の展示を閲覧してからランチに来店する方が多く、企画展の内容によってはコラボメニューも登場します。

上記はメニューの一部です。おいしい旬のお料理を頂けるとあって、レストランのランチは大変人気です。

世田谷美術館館内からレストランへのアクセスは、企画展の出口を出て左に曲がり、まっすぐと渡り廊下を渡った先です。

少し暗めの通路の先、光のあふれる渡り廊下がレストランへの道となっています。

季節によっては、音楽の生演奏を聴きながら、夜の砧公園を眺めてディナーを楽しむイベントも開催。人気のイベントは席が予約で埋まってしまうこともあるので、気になる方は要チェックです。

「ル・ジャルダン」でのウェディングについて

レストラン「ル・ジャルダン」の奥にはもうひとつ広いお部屋があります。ウェディングパーティーなどが行えるお部屋です。

ウェディングとしての人気は何といっても窓から見える砧公園の豊かな自然。お部屋からはテラスに出ることもでき、食後のデザートをお外で頂くこともできます。

ウェディングは土日の昼間が人気ですが、世田谷美術館に訪れた一般の方とはお部屋が異なるため、大切な人たちと穏やかなひとときを過ごせます。

世田谷美術館の分館について

世田谷美術館には世田谷区内に、向井潤吉アトリエ館、清川泰次記念ギャラリー、宮本三郎記念美術館、という3つの分館もあります。アートに興味のある方はぜひチェックしてください。

向井潤吉アトリエ館
http://www.mukaijunkichi-annex.jp/

清川泰次記念ギャラリー
http://www.kiyokawataiji-annex.jp/

宮本三郎記念美術館
http://www.miyamotosaburo-annex.jp/

世田谷美術館の利用案内・交通アクセスについて

世田谷区美術館の最寄駅は、渋谷駅から田園都市線の準急か各駅停車で10分の用賀駅です。用賀駅からはバスで15分ほど、または徒歩約17分で到着します。

開館直後の入館やイベント参加の際など、決まった時間に着く必要がある場合は少し余裕をもって移動することをおすすめします。

用賀駅発のバスは本数が少ないものの、昔から近くに住んでいる方に伺ったところ散歩やウォーキングとして歩くのがおすすめとのこと。

アクセス概要

  • 東急田園都市線「用賀」駅下車徒歩17分、または美術館行バス①「美術館」下車徒歩3分
  • 小田急線「成城学園前」駅から渋谷駅行バス②「砧町」下車徒歩10分
  • 小田急線「千歳船橋」駅から田園調布駅行バス③「美術館入口」下車徒歩5分

世田谷美術館の料金

企画展

展覧会によって観覧料が異なります

ミュージアム コレクション展

  • 一般:200円(個人)、160円(団体20名以上)
  • 高校・大学生:150円(個人)、120円(団体20名以上)
  • 小学・中学生:100円(個人)、80円(団体20名以上)
  • 65歳以上及び障害者の方:100円(個人)、80円(団体20名以上)

※学生証、障害者手帳など確認できるものをご提示下さい
※障害者で小・中・高・大学生、及び障害者の介助者(当該障害者一人につき一人に限る)は無料
※小学・中学生は土、日、祝・休日及び夏休み期間は無料となります(ミュージアムコレクション展のみ)

世田谷美術館の営業時間・休館日

営業時間

  • 午前10時~午後6時(展覧会最終入場は閉館の30分前まで)

休館日

  • 毎週月曜日(この日が祝・休日にあたるときは、その翌平日)
  • 年末年始(12月29日~1月3日)

※但し、展示替えの期間中は1・2階展示室の両方を閉める場合があります。

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