独特!沖縄の苗字。他の地域とこんなに違うのはなぜ?

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沖縄に旅行に行くと、県外とは違った苗字をたくさん見かけます。
沖縄には1,500の苗字があると言われていますが、そのほとんどが沖縄独特の苗字です。

沖縄の苗字ベストテンは
1.比嘉(ひが)
2.金城(かねしろ・きんじょう)
3.大城(おおしろ)
4.宮城(みやぎ)
5.新垣(あらかき・しんがき)
6.玉城(たまき・たましろ)
7.上原(うえはら)
8.島袋(しまぶくろ)
9.平良(たいら)
10.山城(やましろ)

となっています。
芸能人やスポーツ選手などで見かけたこともある人もいるかと思います。

沖縄はかつて琉球王国という、独自の文化を持った国でした。
士族や貴族以外は苗字を持ちませんでしたが、
1827年の「琉球処分(廃藩置県)」で日本に組み込まれた際に、県民全てに苗字が与えられました。
多くの人々は自分の住んでいる土地などから取ったようです。
レンタカーでドライブをしていると、さまざまな地名に出会いますが、
その地名のほとんどは苗字になっていると言っていいかもしれません。

「城」がつく苗字が多いのも、地名から。
「城」は沖縄では「ぐすく」と読みます。
沖縄の豪族が住んでいた場所を「城(ぐすく)」と呼び、
その地域に住んでいた一族は「●●城」という苗字で呼ばれたり、
自らの苗字を「▲城」と名乗っていました。
沖縄には300以上のグスクがあると言われているので、
必然的に「城」のつく苗字も多くなったのでしょう。

県外の姓と同じ読み方でも、表記が異なる姓もあります。

まえだ…真栄田
なかそね…仲宗根
なかむら…仲村

などです。

これには沖縄の歴史が関係しています。

1609年、薩摩を治めていた島津氏は琉球に侵攻し、
1624年には「大和めきたる苗字の禁止」、すなわち「日本風の苗字を禁止」する政策がとられます。
これは、薩摩が琉球を「異国」とみて、異国を支配しているという体を取りたかったから、
とも言われています。

この際に「前田」は「真栄田」に、「船越」は「富名腰」のように改名されたと考えられています。
もっとも、この政策は徹底されたものではなく、
「上原」や「平田」など日本風の苗字も多数残りました。

また、沖縄で「なか」とつく苗字の人はほぼ例外なく、
「中」ではなく「仲」の字を使っています。
かつて、琉球王のことを「中山王」と言いました。
17世紀の後期、琉球王によって
“「中」は高貴な字だから王族の者しか使ってはいけない”と決められたからと言われています。

首里城の玉座の上に掲げられた「中山世土」の額。

県外ではポピュラーな「佐藤」「鈴木」「田中」などの苗字はほとんど見られません。
いたとしても、県外からの移住者だという確率のほうが高いでしょう。

沖縄に旅行に行った際は、出会った人の苗字に注目してみると、
また違った面白さが見えてくるかもしれません。

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