串本海中公園 水族館や海中展望塔で美しい串本の海を丸ごと体感!

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和歌山県東牟婁郡に位置する串本海中公園は、串本の美しい海の魅力を堪能できる海中公園です。水族館は串本の海に特化したつくりになっており、色鮮やかなサンゴの海や熱帯魚が見られます。また、海の中に立っている展望塔や船に乗りながら海中を観察できる観光船など、海に潜らず美しい景観を目にすることができるのも魅力です。この記事では、串本海中公園の特徴やお得に楽しむ方法をご紹介します。

串本海中公園とは?

画像提供:串本海中公園

串本海中公園は、和歌山県東牟婁郡にある海中公園です。1970年日本で最初に海中公園地区に指定され、1999年には近畿・東海初の半潜水型海中観光船が就航し、2005年には串本海中公園を含む串本沿岸海域がラムサール条約湿地に登録されました。

画像提供:串本海中公園

串本海中公園がある周辺の海は、黒潮の影響を強く受け抜群の透明度を誇り、冬でも15度を下回らない温かい水温であることから多くのダイバーに愛されています。さらに本州最大のテーブルサンゴの群落には色とりどりの熱帯魚が生息し、まるで楽園のような海中景観が広がります。

画像提供:串本海中公園

串本海中公園の見所は主に4つ。1つ目は串本の海が再現され、約500種・5000点の生き物が展示されている水族館、2つ目は、水深6.3mの海中に広がる世界を実際その目で見ることができる海中展望塔、3つ目は、ラムサール条約に登録されている海域を水中散歩できる半潜水型海中観光船、4つ目は、実際に海へ潜り美しい串本の海を肌で感じられるダイビングです。神秘の世界に足を踏み入れ、今まで知らなかった海の姿を見てみましょう!

ウミガメの赤ちゃんに癒される!

画像提供:串本海中公園

串本海中公園では、ウミガメの保護にも力を入れており産卵・飼育・生態研究に取り組んでいます。串本海中公園は、ウミガメの赤ちゃんに触れられることでも有名です。絶滅危惧種に指定されているため、実際にふれあえるのは貴重な機会。水族館内の「ウミガメパーク」前で行われる「子ガメタッチング体験」は必見です。

開催時間は12時30分から14時30分まで、日曜祝日は15時までです。ウミガメの赤ちゃんの可愛さに、癒されてみてはいかがでしょうか。

バックヤードツアーで水族館の裏側へ!

串本海中公園では、毎週土曜日・日曜日・祝祭日の13時から約30分間にわたって、水族館飼育スタッフの方が串本の海や水族館、生き物たちのことを解説しながら案内してくれるバックヤードツアーが開催されています。

水槽展示デビュー前の生き物を観察できたり、普段見ることのできない水族館の姿が見られたりと面白さ抜群です。なお、海中観光船ステラマリスが欠航になった日は1日5回開催されます。

ログハウス「サンビラ」で宿泊も可能!

串本海中公園では、海を目の前にして宿泊もできます。用意されているのはフィンランド式のログハウス。室内はとても広く、木の香りが落ち着く空間です。

2人から5人用のS棟と、5人から8人用のL棟と呼ばれるログハウスがあり、L棟は最大13人まで宿泊可能。多人数で利用できるのは、とても嬉しいポイントです。ゴールデンウィークから10月末までの間はBBQもできるので、太平洋を眺めながら最高のひと時が過ごせます。

串本海中公園は雨でも楽しめる?

串本海中公園を訪れる際気になるのが天気ですが、基本的に雨でも大丈夫です。水族館は天候と関係なく楽しめて、海の中を観察する海中展望塔は雨天でも透明度が高い日も。

また、半潜水型海中観光船やダイビングでボートを利用する際は高波の場合欠航になる可能性があるので、注意が必要です。雨が降りそうな時は、事前に串本海中公園へ状況を確認しておきましょう。

串本海中公園の割引・クーポン情報

串本海中公園では、水族館・海中展望塔の入場料が割引になる電子チケットが販売されています。ネットでの事前購入となるので、入場する際はスマホを提示するだけととてもスムーズ。せっかく串本海中公園を訪れるならお得に楽しみましょう!

串本海中公園の水族館

まずは串本海中公園にある水族館についてご紹介します。串本海中公園の水族館は串本の海に特化した特別な水族館。約500種・5000点もの生き物たちが暮らしています。串本の海で生きる、ありのままの姿の魚たちをじっくりと観察してみましょう。

Aゾーン

水族館の入り口を入ってすぐの場所にあるのがAゾーンです。串本の海に暮らす魚たちに会いに行きましょう。

岩礁の魚

岩礁の魚では、串本の東の海域に多くみられる岩礁に集う魚が展示されています。主に釣り人たちが「大物」と呼ぶイシダイ・メジナ・マダイといった魚たちが暮らしています。

サンゴの海の魚

画像提供:串本海中公園

Aゾーン左手にあるサンゴの海の魚では、串本の西の海域に広がるサンゴ礁に住む魚が展示されています。熱帯の魚が派手な柄なのは、たくさんのサンゴがある海で自分たちの仲間を見分けるため。カラフルな魚たちに心躍ります。

ここでは主に、ツノダシ・オヤビッチャ・ミスジリュウキュウスズメダイといった熱帯性の魚が暮らしています。

「串本の海」大水槽

画像提供:串本海中公園

Aゾーン正面に見える「串本の海」の大水槽では、串本で見られるサンゴの海がそのまま再現されています。カラフルな魚たちがゆらゆらとサンゴの間を泳ぎ、とても幻想的。見れば見るほどその美しい景観にひきこまれ、時間が止まったような感覚になるかもしれません。

串本の海の生き物たち

時間の経過とともに、様々な進化を遂げてきた生き物たちが展示されています。有名どころでいうと軟体動物であるタコや、イセエビ・ニシキエビといった節足動物甲殻類などです。

また、串本の海には様々な生き物が生息しており、光を食べて生きているイソギンチャクやサンゴ、「海底の忍者」と呼ばれるカサゴやムラソイなどの擬態する魚など、珍しい生き物がたくさん。さらに約45年間生き続けているという、水槽飼育長寿日本一のサンゴにも注目です。

Bゾーン

Bゾーンでは、いろんな角度から串本の海について知ることができます。ギャラリーや生き物とのふれあい、そして映像から、海の魅力を堪能しましょう。

マリンアートギャラリー

画像提供:串本海中公園

Aゾーンを抜けると正面に見えてくるマリンアートギャラリーでは、海の生き物たちをモチーフとした様々な作品が展示されています。レンズ越しに見る海の生き物は、肉眼で見るのとはまた少し違った表情です。

ウミガメパーク

画像提供:串本海中公園

ウミガメパークでは、可愛い赤ちゃんウミガメから体重100kgを越す親ウミガメまでたくさんのウミガメとふれあえます。

パーク内ではたくさんのウミガメが泳いでおり、恐らくこんなにウミガメが密集している光景を目にすることはあまりないはず。とても貴重な経験ができるでしょう。また、エサを買えばウミガメに餌やりもできますよ。

3Dウミガメシアター

Bゾーンのラストには、150インチの大画面で串本の美しい海中映像が見られる3Dウミガメシアターがあります。映像は四季ごとに移り変わり、まるで1年中ダイビングをしているかのような感覚になります。

目の前に飛び出してくる魚たちや遊泳するウミガメ、綺麗なサンゴの大群落など見所満載。中でも真夜中に撮影されたサンゴの産卵シーンは、感動必至です。

また3Dウミガメシアター前では、「子ガメ タッチング体験」が行われているので、ぜひ参加してみてください。

Cゾーン

Bゾーンを抜けると最後にあるのがCゾーンです。水族館最大の見所といっても過言ではない水槽が用意され、ドキドキワクワクが止まりません。

水中トンネル

画像提供:串本海中公園

1250トンの水が入る水槽の中を、24mにわたって歩きながら通り抜ける水中トンネル。頭の上は海という、迫力抜群の景色が楽しめます。この巨大な水槽には大型のサメやエイ、クロマグロなど大型の回遊魚が所狭しと泳いでおり、とりわけクロマグロは高速で泳いでいるので圧巻です。

頭上をサメが泳ぐなんて少しドキドキの瞬間もあり、圧倒的な臨場感で「海」を楽しめます。

串本海中公園の海中展望塔

串本海中公園の海中展望塔は、実際に自分の目で海の中を覗ける施設です。沖合140mに位置し、深さは6.3m。そこでは、サンゴの間を泳ぎ回る熱帯魚や悠々と自然界を生きる魚たちの世界を見ることができます。ここからは、海中展望塔の特徴についてご紹介します。

滅多に見られないグレの群れは圧巻!

画像提供:串本海中公園

1つ目の特徴は、本来警戒心の強いグレが数百匹の群れでやってくることです。これはとても珍しい光景で、すごい迫力で押し寄せ、目の前をグレ一色に染め上げます。

海中で見るのもよし、海上の展望塔から眺めるのもよし、どちらの景色も印象的なものになるでしょう。

海中展望塔で見られる魚たち

画像提供:串本海中公園

海中展望塔から見られる魚は、その日の天候によって様々です。これまでに270種類以上が確認されていて、1度の観察でも水温が低いときは約20種、秋の魚が多い時期では70種類以上が見られます。

どの魚も網などで集められている魚ではなく、自然に泳いでいる魚です。海中に広がっている青い神秘的な世界を満喫しましょう。

海中展望塔からの風景が見られる!?

海中展望塔からの眺めがインターネットで配信されており、環境省が開設しているホームページでいつでも見られます。ちょっと癒されたいなと思った時などに利用してみてはいかがでしょうか?

海中映像はコチラ!

串本海中公園の半潜水型海中観光船「ステラマリス」

画像提供:串本海中公園

串本海中公園では、半潜水型海中観光船「ステラマリス」という特殊な船に乗船できます。船底に窓が取り付けられたステラマリスから、海中の様子を観察しましょう。まるで串本の海に潜ったような感覚で、辺りを散策することができます。

晴れた日には太陽の光が差し込み、サンゴと色とりどりの熱帯魚が青く澄んだ海の中で遊んでいるかのような風景が楽しめます。ベストな季節は11・12月頃。この時期は魚の出現数が高く、水の透明度も高いのでオススメです。

夏にはマンタが見られることもあるので、遭遇できたらとってもラッキー。貴重な経験になることは間違いありません。また、船が航行している間は船員さんが詳しくサンゴや魚の説明をしてくれるので、より楽しい海中散歩を楽しめます。

串本海中公園でダイビング

串本海中公園では、ダイビングやシュノーケーリングといったアクティビティも楽しめます。北緯36度26分に位置する南紀串本は、本州屈指のダイビングスポットです。

100種類以上のサンゴ、色どりの豊かな熱帯魚、そして外洋の切り立った根で泳ぎ回る大型回遊魚など、独特の海中景観を堪能しましょう。

ダイビングメニュー

ダイビングメニューで紹介しているメニューは、ダイビングライセンスを持っている人が対象です。セルフで潜る場合は50本以上のダイビング経験が必要、また当日申し込みはできないので気をつけてください。

ボートダイビング

ボートダイビングは、高速クルーザーに乗って20ヶ所を超えるダイビングポイントを巡るというものです。

小さな海洋生物が暮らす穏やかな内海から、大きな回遊魚との遭遇もある外洋まで、ダイバーの経験に合わせて連れて行ってくれます。串本の海の様々な美しさ、楽しさをぜひその肌で感じてみてください。

【時間】

  • 9:00〜
  • 11:00〜
  • 13:00〜
  • 15:00〜(10月~3月は欠航)

【料金】

  • ガイド有:11,000円〜
  • ガイド無:8,000円〜

ビーチダイビング

ビーチダイビングでは、本州最大規模のテーブルサンゴ群生が広がるビーチスポットでダイビングを行います。

海中にはハードコーラルと呼ばれるタイプのサンゴが広がり、トロピカルフィッシュが群がっている幻想的な光景に魅了されるはず。映像の中でしか見た事のないような美しい瞬間を、ぜひその目で見てみてください。

【時間】

基本的に平日のみの催行となります。

  • 9:00〜
  • 11:00〜
  • 13:00〜
  • 15:00〜(10月~3月は欠航)

【料金】

  • ガイド有:7,600円〜
  • ガイド無:4,300円〜

体験プログラム

串本海中公園で海を知り、次は実際に海の中へ潜り水中世界を覗いてみましょう!なお、事前の申し込みが必要なので注意してください。

体験ダイビング

ダイビング未経験の方はぜひトライしてほしい体験ダイビング。本州最大規模のテーブルサンゴの群生に、カラフルな魚たちがユラリユラリと泳ぎ回ります。幻想的な風景は、きっと忘れられない思い出になるでしょう。

体験は中学生以上から可能で、1年中行われています。

【時間】

  • 9:00〜11:00
  • 11:00〜13:00
  • 13:00〜15:00
  • 15:00~17:00

【料金】

  • 15,000円

スノーケル体験

ダイビングが不安な方は、スノーケル体験はいかがでしょうか。海も浅く、ゴーグルとスノーケルを装着して顔を浸けるだけ。海の中には別世界が待っています。美しい海中公園を満喫してみてください。

体験は小学4年生以上から可能です。小学生のみの参加はできないので注意してください。

【時間】

  • 9:00〜11:00
  • 11:00〜13:00
  • 13:00〜15:00
  • 15:00~17:00

【料金】

  • 7,000円

本州最南端ホエールウォッチング

串本海中公園では、ホエールウォッチングのツアーも行われています。日本で最も黒潮の接岸する潮岬沖の熊野灘へ行き、温かい黒潮とともに訪れるクジラたちを観察しましょう。

見られるクジラは季節によっても異なりますが、豪快に潮を吹き上げる大きなマッコウクジラの群れに出会えることもあります。期間は4月下旬から9月までです。滅多に見られない貴重な体験をしてみませんか。

【時間】

ゴールデンウィーク、お盆期間は午後も予定されています。

  • 8:00〜12:00

【料金】

  • 大人(中学生以上):7,000円
  • 小学生:5,000円
  • 幼児(3歳以上):4,000円

トビウオのすくいどり

串本はトビウオがたくさん獲れることで広く知られている町です。串本海中公園では、串本ならではの体験プログラム、トビウオのすくいどりが開催されています。

19時に串本漁港を出発し、舟の灯りに群がるトビウオを網ですくい上げます。そしてなんと、獲得したトビウオは自由に持ち帰ってOK。家で好きなように調理し、獲れたてのトビウオをお楽しみください。

【時間】

  • 19:00〜21:00
  • 18:30〜20:30(9月)

【料金】

  • 大人(中学生以上):4,000円
  • 小学生:2,500円
  • 幼児(3歳以上):1,000円

串本海中公園のレストラン

一通り遊び終えた後は、レストランで食事をしましょう。串本海中公園のレストランでは、雄大な太平洋を眺めながらゆったりとした店内で美味しい料理が楽しめます。

メニューには、お造り定食やシーフードフライ定食、生姜焼き定食などの定食類、豚丼やカツ丼などの丼類、天ぷらうどん・そばといった麺類が用意されています。その他にもオリジナル本格ラーメンや地元の名物料理など、バラエティに富んだグルメが盛りだくさん。どれを食べればいいか迷ってしまうほど魅力溢れるメニューが揃っています。

オススメメニュー

和歌山らーめん

料理長イチオシのラーメンです。オリジナル豚骨醤油スープが癖になる、和歌山を訪れたら1度は食べておきたい一品となっています。

海鮮らーめん

鶏パイタンスープにイカ・エビ・エビのすり身玉・ワカメなどの海鮮類をトッピングしたラーメンです。磯の香りとスープが絶妙にマッチした一品となっています。

とびうお丼(期間限定)

串本の名物料理です。クセや臭みは無く、もちもちの食感と特製ダレの甘みがたまらない一品。売り切れ次第終了となり、例年では1月半ば頃まで販売されています。

串本海中公園の売店

串本海中公園を思う存分楽しんだら、売店に立ち寄ってお土産を買って帰りましょう。串本ならではの水産加工品や熊野地方の山の幸、くじらの置物に那智黒石の工芸品など、様々な商品が販売されています。

串本海中公園を訪れた記念になるものばかりなので、ぜひじっくりと選んでみてください。

串本海中公園の料金

水族館・海中展望塔・海中観光船 セット券

【】内は、海中観光船が通常航路で運行できない場合のショート航路料金となります。

  • 大人:2,600円【2,300円】
  • 小・中学生:1,400円【1,200円】
  • 幼児(3歳以上):200円

水族館・海中展望塔 入場券

【】内は、65歳以上の方の割引料金となっています。

  • 大人:1,800円【1,600円】
  • 小・中学生:800円
  • 幼児(3歳以上):200円

水族館 入場券

  • 大人:1,500円
  • 小・中学生:700円
  • 幼児(3歳以上):200円

海中観光船 乗船券

【】内は、海中観光船が通常航路で運行できない場合のショート航路料金となります。

  • 大人:1,800円【1,200円】
  • 小・中学生:900円【600円】
  • 幼児(3歳以上):200円

水族館バックヤードツアー料金

入場券もしくはセット券が別途必要です。

  • 大人:500円
  • 小・中学生:350円
  • 幼児(3歳以上):100円

串本海中公園の営業時間

水族館・海中展望塔

  • 9:00~16:30(最終入館:16:00)

半潜水型海中観光船「ステラマリス」

  • 9:30~15:30(毎時00分と30分に出航)

ダイビング&宿泊「串本ダイビングパーク」

  • 9:00~17:00

定休日

  • 年中無休

串本海中公園の所要時間

串本海中公園を訪れる際気になるのが、園内を見て回るための所要時間。水族館は約55分、海中展望塔は約15分、海中観光船は約25分が目安です。小さな子どもや年配の方が一緒の場合は、もう少し長めにみておくと安心ですね。

串本海中公園へのアクセス

公共交通機関を利用する

紀勢本線「串本駅」から串本町コミュニティバス・和深線に乗車し、「海中公園センター」で下車。

  • 所要時間:約15分

串本町コミュニティバスの時刻表はコチラ!

無料送迎バスを利用する

紀勢本線「串本駅」からは、無料送迎バスを利用することもできます。本数は1日5便。串本海浜公園が定める夏休み期間中は1日7便運行予定です。

無料送迎シャトルバスの時刻表はコチラ!

車を利用する

  • 阪和自動車道「すさみ南」出口から約20分
     
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