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京都の神社・仏閣、おさえておきたい大定番20スポット。

WRITER:asoview!編集部
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1200年の昔から栄えた京都には、無数の神社仏閣があります。都となるより昔からある神社や、時の権力者が開いた寺などそれぞれに歴史があり、見どころたっぷり。京都に来たらまずはおさえておきたい神社・仏閣を20スポットご紹介します。

京都(中心部)の神社・仏閣4選。

北野天満宮

国宝に指定されている本殿。豪奢な桃山建築です
photo:PIXTA

  土地の人々から「北野の天神さん」「北野さん」と親しみを込めて呼ばれている北野天満宮は、菅原道真を祭神とする神社。学業にご利益があるとして、受験生やさまざまな試験を控えた人が全国からお参りに訪れます。冬から春にかけては梅、秋は紅葉の名所としても知られています。本殿は国宝で、慶長12(1607)年に豊臣秀頼が造営した豪華絢爛なつくりです。

 

晴明神社

境内には平安時代の陰陽師、安倍晴明のパワーが満ちているよう
photo:PIXTA

 晴明神社は平安時代の陰陽師、安倍晴明の屋敷跡につくられた神社です。平安京の端、死者が蘇るといわれていた一条戻橋のたもとにあります。境内にある五芒星は、「晴明桔梗」とよばれ、陰陽道での祈祷呪符のひとつで、ご利益は魔を払う陰陽師・晴明にちなみ魔除けや厄除けなど。近年ではフィギュアスケーターの羽生結弦選手が「SEIMEI」というプログラムで演技をする際に参拝したことでも知られ、ファンの聖地になっています。

 

下鴨神社

森のなかにたたずむ美しい神社です
photo:PIXTA

 下鴨神社の歴史は京都の中でもずば抜けて古く、創建は紀元前であると伝わっています。正式名称は「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」です。京都三大祭りのひとつ、葵祭の舞台にもなっていて、祭の行列が森の中の参道「糺(ただす)の森」を練り歩きます。楼門の手前にある「相生社」は縁結びのパワースポットとして多くの女性に人気です。

 

本能寺

焼き討ちや戦火などをくぐり抜けてきた本能寺
photo:PIXTA

 本能寺というと信長が「本能寺の変」で襲撃にあい、自害した場所だということはあまりに有名です。当時の本能寺は今の場所ではなく、四条西洞院のあたりにあり、敷地も広大だったようです。秀吉の都市計画により現在の烏丸御池の地に移転しましたが、その後も天明大火、蛤御門の変により焼失しました。現在の本堂は昭和3(1928)年に再建されたものです。表通りから細い通路を通って境内に向かうと、広い敷地が広がっています。

 

東山の神社・仏閣5選。

平安神宮

ここだけ平安時代にタイムスリップしたよう
photo:PIXTA

 平安神宮は明治28(1895)年、平安遷都1100年を記念して創建された、京都の中では新しい神社。境内には平安京の政治の中心だった大内裏が8割のスケールで再現されています。巨大な建物を目の前にすると圧倒される思い。千年以上昔の都の空気を感じながら境内を散策できます。社殿を囲む庭園「神苑」では雅な美しさを味わえます。特に桜の時期は美しく、見る人の目を楽しませてくれます。

 

八坂神社

日中は多くの人でにぎわいます
photo:PIXTA

 四条通の東突き当りにある八坂神社は、祇園のシンボル「八坂さん」として古くから京の人々に親しまれてきました。創建は古く、奈良時代より昔の斉明天皇2(656)年と伝わっています。平清盛、源頼朝、足利将軍家、豊臣秀吉、徳川幕府など時の権力者からも信仰され、寄進を受けました。毎年7月、京都の夏の風物詩である「祇園祭」は八坂神社の祭礼です。境内では7月の1か月にわたって祭事・神事がつづきます。開運招福、商売繁盛のご利益があるとも伝わっています。

 

銀閣寺

じっくりとわびさびの世界を感じて

 室町幕府8代将軍、足利義政が自身の隠居後の山荘として造った銀閣寺。彼の美意識が投影された境内は、わび・さびの世界を体感できる空間となっています。向月台、銀沙灘といった砂のアートは、現代アートにも通じる美しさを感じさせます。「銀閣」と呼ばれる観音殿は銀に光ってはいませんが、これは3代将軍足利義満がつくった金閣と対比しての呼び名です。正式名称は東山慈照寺です。

 

八坂の塔(法観寺)

これぞ京都、という景観を楽しめます
photo:PIXTA

 八坂の塔は高さ46メートル、京都のさまざまな場所から見ることができる東山のシンボルです。飛鳥時代の592年、聖徳太子が夢のお告げにより建てたという伝承が残っています。国の重要文化財に指定されていますが、重文に指定されている中では日本で唯一、通年で内部公開を行っていることはあまり知られていません。不定休の場合があるので、内部を拝観したい場合は事前に電話で確認してから向かいましょう。内部では美しい壁画や仏像を間近で見られます。

 

高台寺

清水寺や祇園と合わせて観光する人も多いです
photo:PIXTA

 高台寺は祇園や東山のにぎわいを感じられる場所にある、庭園が美しい寺院です。豊臣秀吉の妻、ねね(北政所)が夫の菩提を弔うために建立しました。建立当時は伏見城の一部を移築しており、壮麗な姿でしたが、火災に遭って今の姿になりました。春の桜の時期や秋に紅葉が美しい頃は、夜間ライトアップが開催されます。特に紅葉の時期は行列ができるほど人気です。

 

洛西の神社・仏閣5選。

妙心寺

境内は地元の人の生活の通路にもなっています
photo:PIXTA

 妙心寺は、全国に3,000以上の寺院をもつ臨済宗妙心寺派の大本山。広大な敷地内には、本堂などのほか、46もの塔頭寺院が立ち並びます。法堂の天井には狩野探幽の作になる雲龍図が描かれており、大迫力。他にも境内には仏像、障壁画、庭園など国宝を含むさまざまな文化財が所蔵されています。

 

野宮神社

嵐山の縁結びパワースポットとして人気があります
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 嵐山にある野宮神社(ののみやじんじゃ)は、源氏物語にも登場する古社です。その昔天皇の代理で伊勢神宮に仕える斎王が、伊勢に向かう前に身を清めていた神聖な場所でした。天照大神を祀り、現在では子授けや安産、良縁の神様として全国から多くの参拝者が訪れます。本殿左側の野宮大黒天のそばにある神石「お亀石」をなでながらお祈りをすると、1年以内に願い事が成就するという伝説も伝わっています。

 

金閣寺

光り輝く姿に、いつ見ても感激
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 日本のみならず世界の観光客からも人気の金閣寺は、正式名称を「鹿苑寺(ろくおんじ)」といいます。室町幕府の3代将軍だった足利義満が応永4(1397)年に造営しました。金色の建物は「舎利殿」といい、一層は「寝殿造り」、二層は「武家造り」、三層は「禅宗仏殿造り」と3層異なる建築様式で建てられています。公家文化と武家文化が融合した独特の建物ですが、現在の舎利殿は昭和25(1950)年に焼失し、昭和30(1955)年に再建されたもの。金箔の総重量は約20kg、枚数は約20万枚が使用されています。

 

龍安寺(大雲山 龍安寺)

石庭を前に心静かに過ごす人も
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 臨済宗の寺院である龍安寺は、室町幕府の守護大名であった細川勝元により創建されました。東西25メートル、南北10メートルの白砂に、15の石が配された枯山水庭園「方丈庭園」が有名です。庭のどこから見ても15個すべての石が見えないように配されたという庭園は、作庭者、作庭年代ともに不明。昭和50(1975)年に来日したエリザベス女王が絶賛し、龍安寺の名が世界中に広まりました。水戸光圀公が寄進した「吾唯足るを知る」の言葉が浮かび上がる「知足のつくばい」や睡蓮の葉が浮かぶ「鏡容池」など、境内には他にも見どころが多数あります。

 

鈴虫寺(華厳寺)

境内では一年中鈴虫の音色に出会えます
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 四季を通じて鈴虫の音色を聞けることから「鈴虫寺」の愛称で親しまれているお寺。正式名称は「妙徳山 華厳寺(みょうとくざんけごんじ)」といいます。学僧・鳳潭上人により華厳宗の寺として開かれ、現在では臨済宗に属する禅寺です。参詣するとまず書院に入り、鈴虫の音色とともに禅の教えや参拝の仕方を説く「鈴虫説法」の時間があります。お茶とお菓子をいただきながら、わかりやすくお話を聞けると人気です。

 

 

伏見・宇治の神社・仏閣3選。

伏見稲荷大社

フォトジェニックで大人気のスポット
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 全国に約3万ある稲荷神社の総本宮、伏見稲荷大社。その歴史は古く、奈良時代の和銅4(711)年にさかのぼります。本殿の後ろにそびえる稲荷山までが神社の敷地になっていて、お山めぐりもできます。奥宮から奥社までの参道に、トンネル状にずらりと並んだ鳥居は「千本鳥居」と呼ばれ、崇敬者が願い事が「通る」ように、または「通った」お礼として奉納していき、江戸時代には現在のような景観ができていたとされます。日本のみならず世界中から熱い視線を集めるスポットです。

 

宇治上神社

平安の昔に思いを馳せられるスポットです
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 宇治の古社、宇治上神社は世界文化遺産に登録されています。うっそうと茂った森のなかにある境内は、コンパクトなつくり。入って正面の拝殿の裏に本殿があり、本殿は国宝に指定されています。これは平安時代後期の建築で、現存する日本最古の神社建築といわれています。拝殿右脇の桐原水は、室町時代に「宇治七名水」と評され、現在でも美しい水が湧き出ています。

 

三室戸寺

ぜひ花の時期に訪れたい
photo:PIXTA

 宇治の花の寺として有名な三室戸寺。山を背にしてつくられた自然豊かな寺院です。4、5月のシャクナゲ、ツツジ、6月のアジサイ、7月のハス、秋の紅葉は特に見るべき美しさ。「つつじ寺」「あじさい寺」の異名をとるほどです。

 

京都市北部の神社・仏閣3選。

貴船神社

時期によってライトアップも行われます
photo:PIXTA

 貴船神社の創建年代ははっきりとわかってはいませんが、1300年ほど前には社殿造替が行われたと伝わることから、創建年代は非常に古いと考えられています。水を司る神「たかおかみのかみ」を祀る神社で、農業、漁業、醸造業をはじめとして、水に関係するあらゆる人々から篤い信仰を受けています。平安時代の歌人・和泉式部の夫婦復縁が叶えられたというエピソードがあり、それ以来貴船神社は縁結びのご利益もあるとして伝わっています。水につけると結果がわかる「水みくじ」も人気。境内に湧き出るご神水は一度も枯れたことがなく、汲み取りも自由です。神のパワーをいただいてみては。

 

鞍馬寺

山頂までは険しい道程。素晴らしい景色が待っています
photo:PIXTA

 鑑真和上の高弟・鑑禎上人が宝亀元(770)年に毘沙門天を祀ったのが寺の起こりです。寺の入口は叡山電車鞍馬駅より徒歩5分ですが、本殿は山頂にあり、ケーブルと徒歩、または徒歩で登山する必要があります。義経伝説が残る鞍馬山ですが、こちらにも義経所要といわれる甲冑、太刀が伝わっています。境内にある「霊宝殿」は鞍馬山博物館になっていて、1階は鞍馬山の自然、2階には寺宝と鞍馬山に縁のある与謝野晶子・鉄幹夫妻の遺品、3階には国宝の毘沙門天をはじめとした仏像の展示を行っています。

 

上賀茂神社

すがすがしい気に満ちたスポットです
photo:PIXTA

 上賀茂神社は正式名称を賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)といい、大自然の力を支配し、厄災を払う神として信仰されています。神代の昔に神が降臨し、天武天皇の時代の白鳳6(678)年にはこの地に社が造営され、以来ほぼ変わることない姿でここにあると伝わっています。境内は23万坪と広大で、国宝2棟、重要文化財41棟を擁します。そのすべてが世界文化遺産に登録されています。円錐形の2つの砂盛は「立砂」と呼ばれ、盛り塩の起源になったとも伝わっています。境内のあちこちにパワースポットがある上賀茂神社は、京都に行ったらぜひ訪れたいスポットです。

 

歴史とご利益を感じる、京都の旅へ。

 それぞれの神社・仏閣の歴史や背景を知ると、京都の観光がもっと楽しくなるはず。神様によってご利益も違うので、なぜこのご利益になったのか? と調べてから訪れるのもおすすめです。パワースポット好きにもおすすめできる京都の神社仏閣、じっくりとめぐってみませんか?