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富士山登山の歴史を知ろう!登山の多様化と周辺レジャーまとめ

WRITER:asoview!編集部
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毎年多くの観光客が足を運ぶ世界文化遺産富士山。その美しい様相は過去現在、国内外を問わずたくさんの人々を魅了してきました。古来より霊峰とされ、信仰の為に富士山を目指した時代もありましたが、現在では様々な交通網が発展し、富士登山が多様化したことによりいろんな富士山の楽しみ方ができます。ここではそんな富士山の楽しみ方を一部ご紹介するとともに、過去から現在にわたっての人と富士山の歴史もご紹介。様々な歴史的背景を知ることで、今ある富士山をより一層楽しむことができるでしょう。

富士山と人の歴史って?

遥か昔より多くの人たちに親しまれ、芸術面においても影響を与えてきた富士山。今のように交通網が多様化し、誰もが富士山を見る・登ることができるようになる前は、ある形で人は富士山との関わりを持ってきました。

それは富士山信仰という形です。ここではまず、過去から現代へ続く富士山と人との歴史をみていきたいと思います。

遥拝・登拝・富士講を経て、富士登山は庶民のものに

富士山と人との具体的な関わりが始まる富士山信仰についてご紹介していきます。

遥拝(ようはい)によって富士山信仰がはじまる

人々が富士山を信仰の対象としはじめたのは、遺跡を見る限り縄文時代中期。当時の人々は激しく噴火する富士山に畏怖の念を抱き、怒る神の姿を重ねていました。

そこで人々は富士山の見える場所に「遥拝所」と呼ばれる場所を設け、そこから富士山頂を崇め祈る「遥拝」という信仰を行うようになったのです。これが富士山と人が信仰でつながる第一歩となっています。

富士山に登ることによって霊力を得る「登拝」のはじまり

遥拝が行われていた頃、富士山は神の山とされており、足を踏み入れることは禁忌。したがってその頃は富士山に登る文化はありませんでした。

ですが平安時代末期になると富士山の噴火活動が収まりはじめ、修験者と呼ばれる宗教者たちが富士山に登ることによって富士山の霊力を得ようとしました。彼らは富士山を山岳修行の場とし、富士山に登りながら拝むという「登拝」を行いはじめたのです。

これが、人が富士山へ大々的に足を踏み入れるようになったきっかけとなっています。

庶民でも富士山に登りたい!「富士講」の仕組と発祥

15世紀から16世紀頃になると修験者とともに一般の人々も富士山に登り始めました。17世紀には、長谷川角行を開祖とする富士山への信仰を行うための講社「富士講」が誕生します。

富士講によって多くの人に登拝が広まりましたが、当時は江戸から富士山頂まで行こうと思うと莫大な時間とお金がかかる為、庶民にとって富士山はまだまだ気軽に登れる山ではなかったのです。

そこで富士講では、講員と呼ばれるメンバーが集まって皆でお金を出し合い、くじで当選した人物が登拝を行うという仕組みを作っていました。これによって庶民が富士山頂を目指すという夢を叶えていたのです。

現在は交通網の多様化で富士観光がより身近に!

様々な歴史を重ねてきた富士山と人。今に近づくにつれ、富士山と人との関係はどのように変化していったのでしょうか?ご紹介していきます。

富士山登山の仕方に変化

まだ富士山信仰が盛んだった頃、富士山へ登る際は山の麓にある霊場をまわり1合目から徒歩で登るのが一般的でした。

ですが、1900年頃から鉄道の開通を見越した新たな登山道の開拓により信仰登山との関わりが薄れ始め、後に5合目付近まで自動車が通れる道路ができたことにより完全に信仰登山は衰退してゆきます。

近年の富士登山

交通網が多様化し多くの人が気軽に富士山へ訪れるようになってきた現在、信仰登山を目的とした登山者は減少。

今では富士山やその周辺が観光地化され登山自体がレジャーと認識されるようになり、それにともなって避暑地・観光地としての楽しみ方が広がるなど登山=観光、またはアルピニズムとしてとらえ趣向性が変化してきました。

一方で、ご来光を目的とした登山、頂上でのお鉢巡り、富士山麓の湖を巡る八海巡礼など、富士山信仰者がかつて熱心に行なっていた信仰の形は、今でも様々な形で受け継がれています。

現代の富士山の楽しみ方をご紹介!

近代交通網の多様化で富士山の楽しみ方に変化が生じた今、富士山周辺ではどんな遊び方ができるのでしょうか?ここからは、現代の富士山の楽しみ方をご紹介していきます。

富士山周辺の水にまつわるパワースポット

富士山はエネルギーの通り道である龍脈の起点とされており、凄まじいパワーが発せられている場所です。近年パワースポットが注目を集め、富士山も多くの人が足を運ぶ人気スポットとなりました。ここでは、龍脈と密接な関係にある富士山の水に関するパワースポットをご紹介していきます。

柿田川

富士山の伏流水がコンコンと湧き出る柿田川。岐阜県に源を発する「長良川」、高知県の西部を流れる「四万十川」と並び、日本三大清流に数えられています。

そんな柿田川には公園が整備されており、いくつか展望台が設けられています。足を運んだ際はぜひ第二展望台へ立ち寄ってみてください。そこには昔紡績工場が使っていたという古井戸があり、いかにもパワーを得られそうな澄み切ったコバルトブルーの水が今でも湧いています。

マイナスイオンに満ちた心地良い空間で目一杯パワーを補給したら、周辺にあるレストランで湧水を使用したグルメを楽しんでみるのもいいですね。

白糸の滝

白糸の滝は、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一部として世界文化遺産に登録されている滝です。また国の名勝、天然記念物でもあります。

幅200m、高さ20mの崖から流れ落ちる大小数百の滝は富士山の雪解け水。まるで絹糸を垂らしたかのような幻想的な光景を目にすることができます。

そんな白糸の滝は悪いものを浄化するパワースポットとしても人気です。マイナスイオンと大自然に囲まれれば心身ともにリラックスでき、普段仕事などで溜めがちな悪い気を洗い流してくれるでしょう。

富士山本宮浅間大社(湧玉池)

富士山本宮浅間大社は、全国に約1,300社ある浅間神社の総本宮です。富士山信仰の中心地で、主祭神は富士山を神格化した「浅間大神」。「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一部として世界文化遺産に登録されています。

神社そのものがパワースポットのような富士山本宮浅間大社ですが、なかでも1番強いパワーを発しているのが「湧玉池」と呼ばれるスポットです。この池は富士山の雪解け水が何層にもなった溶岩の間を通り湧出するもの。水は澄み切っており、まるで心が洗われるようです。

富士山本宮浅間大社は基本的に心を明るくする「陽」のパワーが強い場所なので、足を運べばきっと恋愛や仕事、対人関係などの運も上昇することでしょう。

富士山麓で楽しめる観光施設

富士山周辺を観光する上で外せない施設をご紹介します。1つ目は家族やカップルなど、様々なシチュエーションで観光できる富士サファリパーク、2つ目は世界遺産としての富士山の歴史が楽しめる富士山世界遺産センターです。ぜひ足を運んでみてください。

富士サファリパーク

富士サファリパークは車や専用バスなどに乗ってサファリパーク内を走行し、間近で動物たちを観察できる動物園です。動物園の規模としては日本最大級。

サファリゾーンにはライオンやトラなどの猛獣、キリンやシマウマなどの草食動物、シカやバイソンなどの山岳草食動物などがいます。また動物たちと身近に接することを目的としたふれあいゾーンでは、ワラビーやカンガルーに餌やりができるのも魅力です。

また2017年は4月下旬から開催される「ナイトサファリ」にも注目してみてください。夜になるとライオンやアムールトラなどの肉食獣が活発になり迫力満点!ライトアップされた園内がより一層雰囲気を盛り上げてくれます。

カップルや家族、友達など、富士山周辺を訪れた際に立ち寄ればきっと良い思い出ができるでしょう。

富士山世界遺産センター(仮称)

富士山世界遺産センターは、富士山が持つ様々な美しさや世界遺産としての価値を分かりやすく紹介してくれる施設です。現在山梨県にある富士山世界遺産センターですが、2017年12月23日には静岡県にもオープンする予定となっています。

「富士の水の循環と反映」というコンセプトで建設されている建物もさることながら、富士山について学べる展示の数々は富士山を訪れるなら見てほしいものばかり。1階から5階にわたり、火山としての富士山、聖なる山、美しき山など、時代の移り変わりとともにその在り方も変化してきた富士山についての展示が展開されます。

また、館内では螺旋スロープを歩いて展示を見ていくのですが、これは展示を楽しみながら擬似登山体験ができるというもので大変魅力的です。そして展示を見終わり最上階に到着すると、そこには本物の富士山が眺められるエントランスが。雄大な富士山を見て、改めて富士山が好きになることでしょう。

富士山の全てが詰まった、富士山世界遺産センターへぜひ足を運んでみてください。

富士山西麓に広がる朝霧高原

朝霧高原は、富士山西麓の標高700mから1,000mに広がる高原です。富士山が綺麗に見えることや、夏は避暑地としても人気があることから多くの人が足を運ぶ富士山観光では有名なエリア。様々なレジャー施設が点在しており、どれも富士山の魅力を感じられる場所ばかりとなっています。

ここからは、特にオススメの3スポットご紹介していきましょう!

パラグライダー

パラグライダーは、朝霧高原で楽しめるアクティビティのひとつです。富士山を見ながら優雅にフライトできるとあって、富士山観光で訪れる人に大変人気があります。

経験のない方でもまずはパラグライダーの浮遊感を体験するところから始められるのが魅力。また浮遊感に慣れたら、インストラクターと2人で大空に繰り出し空中散歩をすることもできます。

日本最高峰の富士山を眼下に捉え、空を舞う感動は言葉にできない感情があるでしょう。朝霧高原を訪れた際はぜひチャレンジしてみてください!

なお、朝霧高原では主に「スカイ朝霧 パラグライダー・カヌースクール」と「アサギリ高原パラグライダースクール」の2箇所で行われています。

パラグライダーを予約する!

牧場

朝霧高原には主に、「まかいの牧場」と「ハートランド・朝霧」の2施設に牧場があります。どちらの施設でも可愛い動物とのふれあいが楽しめ、特に子供を中心に人気です。

どちらかというと「ハートランド・朝霧」は牧場色が強く、「牛への餌やり体験」や「乳搾り体験」など貴重な体験をできるのが特徴。また「まかいの牧場」は、「バター作り」や「ソーセージ作り」などの食の体験工房、「ネイチャークラフト」や「キャンドルアート」などの物作り工房があり、体験教室に力が入っている特徴があります。

どちらも富士山の大自然を満喫できる魅力溢れるスポットなので、ぜひ足を運んでみてください。

牧場体験を予約する!

道の駅「朝霧高原」

旅のなかで欠かせない立ち寄りスポット道の駅。国道139号線沿には、背景に雄大な富士山がそびえる道の駅「朝霧高原」があります。

駅内では、富士山麓、朝霧高原、富士宮市の地元生産農家の方々が毎朝とれたての新鮮野菜を持ってきて販売されている「農産物販売コーナー」や、富士山麓で育まれた乳牛や豚、農産品を使用して加工された特産品が並ぶ「特産品展示販売コーナー」、そして濃厚な味わいがたまらない「アイスクリーム直売店・工房」など、いろんなエリアで様々な物が売られています。

観光で訪れ見て回るだけでも楽しい道の駅内ですが、お土産選びなどにも最適です。富士山を訪れた記念になる素敵な品々が販売されているので、自分やお世話になっている人へぜひ買って帰りましょう。

今回めぐったスポットを含むモデルコースはこちら!

ご利益登山「いにしえの修験道登山」(大宮・村山口コース)

一般的に富士登山を想起する登山方法は、五合目まで車両で登り、そこから山小屋宿泊を経て徒歩にて頂上を目指します。あらためて古来より伝わる登拝をなぞらえた登拝(富士登山)を経験することで、富士山の「神聖さ」をより深く体感できるコースです。

■1日目

各地

富士山本宮浅間大社(御祈祷)

村山浅間神社(大日堂参拝)

大宮・村山口登山道(富士宮口五合目)

山小屋(泊)

■2日目

山小屋(早朝)

富士山頂(ご来光)

浅間大社奥宮

お鉢めぐり(剣ヶ峰・久須志神社等「八葉九尊」のご利益めぐり)

富士宮口五合目

(富士花の湯)

各地