「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」準備はできた?宿泊やツアーをチェック

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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018 とは?

まつだい「農舞台」から臨む、イリヤ&エミリア・カバコフ「棚田」

 「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(以下、大地の芸術祭)は、2000年から3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭です。開催期間は2018年7月29日(日)~9月17日(月)の51日間。新潟県十日町市と津南町からなる越後妻有地域に、約360点のアート作品が展示されます。

 7月28、29日には、オープニングコンサートも開催。小林武史氏(以下敬称略)が描き下ろした交響組曲『円奏の彼方(Beyond The Circle)』が演奏されるとあって、話題を呼んでいます。ほかにも安藤裕子、桐嶋ノドカ、Salyu、TOKUといったアーティストも出演。3年に一度の芸術祭の開幕を盛り上げます。

宿泊はどうするの?空室情報をチェックしよう

 広大なエリアで開催される大地の芸術祭。たっぷり楽しむなら、宿泊での滞在がオススメです。トリエンナーレの会期中はすでに予約が埋まっている施設も多いですが、ここではまだ空室のある施設(※2018年6月17日(日)現在)をご紹介。予約の状況は随時変わるので、詳しくは施設または公式ホームページを確認してください。

アートに泊まる

 大地の芸術祭の特徴のひとつが、アート作品に宿泊できるということ。芸術祭の世界にたっぷり浸かれるスペシャルな体験です。
 

かたくりの宿

当時の校舎がそのまま活かされた「かたくりの宿」
左上:室内には嬉しいおもてなしが
右上:体育館ではバトミントンや卓球などが楽しめます
左下:客室の名前は「5組」などのクラス名
右下:廊下にはあたたかいコーヒーや麦茶のサービスがあります

 明治17年に開校し平成4年に廃校になった小学校を改築した「かたくりの宿」。秋山郷の豊かな自然や奥深い文化にふれながら、ゆっくりくつろげます。体育館には遊具や楽器などが備え付けられ、自由に遊ぶことも。

左上:おしながきが添えられた夕食メニュー
左下:旬の素材を使ったデザートはすべて一から手作り
右:調味料からこだわった体に優しい食事。盛り付けも素敵

 地元産の食材をアレンジした夕食はお味はもちろん、とてもフォトジェニック。お味ももちろんお墨付き。宿の中には自由にいただけるコーヒーやお茶があったり、窓辺や部屋に季節の草花が生けられていたりと、きめ細やかな心遣いも嬉しいポイントです。

【詳細情報】
施設名:秋山郷結東温泉 かたくりの宿
所在地:新潟県中魚沼郡津南町結東子450-1
宿泊受付期間:4月下旬~11月中旬
電話番号:025-761-5205

 

三省(さんしょう)ハウス

三省ハウスの外観。ほのぼのとした空間が広がります

 1955年に建てられた、懐かしさの残る木造校舎。50年余年経った現在も豪雪に耐え、人々の手によって大切にまもられています。客室はかつて教室だった部屋で、2段ベッドがしつらえられています。

レアンドロ・エルリッヒの作品が館内で鑑賞できます。宿泊差限定のスペシャルプログラムも

 相部屋になる可能性が高いですが、それも三省ハウスならでは。みんなでワイワイ宿泊すれば、昔の林間学校を思い出すかもしれません。施設内では世界的に著名なアーティスト レアンドロ・エルリッヒの作品も鑑賞できます。

【詳細情報】
施設名:「三省(さんしょう)ハウス」
所在地:新潟県十日町市松之山小谷327
営業期間:通年
一般ご宿泊の方宿泊可能日:土曜、大地の芸術祭の里誘客期間
団体(10名様以上)ご宿泊の方宿泊可能日:平日も可、要相談
電話番号:025-596-3854(三省ハウス)、025-595-6180(事務所 まつだい「農舞台」10時~17時/水曜休)

 

リゾートホテルや旅館に泊まる

 大地の芸術祭の開催地である十日町には、リゾートホテルや温泉旅館、民宿やペンションなどさまざまな施設が揃っています。会期中は混雑するので、早めの予約が安心です。万一いっぱいになってしまっても大丈夫。魚沼市やみなかみ町など、周りには温泉街がたくさんあります。各観光協会のページに宿の一覧があるので、参考にしてください。

  • 宮中島温泉 ミオンなかさと

 信濃川のほとりにある、広々とした温泉がある施設。宮中島の湯は褐色でやわらかく、つるつるとした感触が特徴です。お部屋は全部で4タイプ。気軽に泊まれるものから、内風呂付きのリッチなものまでバリエーション豊富です。日帰り入浴もできるので、そちらの利用もオススメです。
公式HP:http://nakasato-mion.com/

  • ベルナティオ(新潟県十日町市珠川)

 広大な敷地にあるリゾートホテル。ペットと泊まれるコテージ、温泉、レストラン、ゴルフ場など様々な施設が完備されています。ホテル内でもたっぷり遊べるので、小さな子どもからお年寄りまで幅広い年齢で訪れるのにも最適です。
公式HP:http://www.belnatio.com/

  • まつだい芝峠温泉 雲海(新潟県十日町市蓬平11-1)

 絶景露天風呂が自慢の温泉旅館です。効能豊かな芝峠温泉に浸かりながら、雲海と棚田を眺める至福のひととき。地元産の食材をたっぷり使ったお食事も好評です。
公式HP:https://shibatouge.com/

  • 旅館清水屋(新潟県十日町市昭和町4丁目131-2)

 十日町駅から徒歩約2分と抜群の立地なので、芸術祭をとことん巡るならうってつけ。ビジネスホテル並みの低価格ながら、しっかりしたサービスが人気の秘密です。素泊まりでも、食事付きでも、用途に合わせて選択できます。
公式HP:http://ryokan-shimizuya.com/

  • 旅館原田屋(新潟県十日町市本町5丁目212-1)

 創業明治初年、十日町市で最も歴史ある旅館です。こちらも駅から徒歩約5分と好立地。十日町の家庭的な雰囲気を味わえるのも魅力のひとつです。
公式HP:http://www.neptune.jstar.ne.jp/~haradaya/
 

ツアーで効率よく回ろう。2種類のオフィシャルツアー

 会期中は「大地の芸術祭2018 オフィシャルツアー」が毎日催行されています。越後湯沢駅を始点に、観光バスに乗って巡るので、車がなくても大丈夫。一人から参加できます。新作のアートから、こだわりの絶品ランチまで、見逃せないポイントが目白押し。大地の芸術祭の魅力がぎゅっと詰まったツアーです。

うぶすなの家のランチの一場面。窯で炊いたご飯や揚げたての天ぷらなど、地元料理が思う存分いただけます。

◆カモシカぴょんぴょんコース(里山・土木編)

 国の名勝天然記念物「清津峡渓谷トンネル」を改修した新作アートから始まり、越後妻有を横断するコース。ミシュラン星付きのレストラン、ジャン・ジョルジュの米澤シェフが監修したスペシャルランチがいただけます。

見学アート(予定):清津峡渓谷トンネル、磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館、星峠の棚田、脱皮する家、松代商店街、まつだい「農舞台」、越後妻有里山現代美術館[キナーレ]など

カモシカぴょんぴょんコースの詳細をチェックする
 

◆シャケ川のぼりコース(信濃川・河岸段丘編)

 信濃川の浸食作用で形成された河岸段丘を見ながら越後妻有を縦断するコース。アート作品でもある「上郷クローブ座レストラン」または「うぶすなの家」でのランチ付きです。

見学アート(予定):・越後妻有里山現代美術館[キナーレ]、鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館、ダミアン・オルテガ《ワープクラウド》、越後妻有「上郷クローブ座」、C.ボルタンスキー+J.カルマン《最後の教室》など

シャケ川のぼりコースの詳細をチェックする
 

「大地の芸術祭」作品鑑賞パスポートを購入しよう

作品鑑賞パスポート。各施設のアート作品や屋外作品をすべて鑑賞できます


 ツアーを利用せず自分で回るなら「作品鑑賞パスポート」の購入がオススメです。会期中に各施設のアート作品や屋外作品がすべて鑑賞可能。さらには温泉や宿泊施設、イベント割引など各種優待付きです。2018年7月28日(土)までなら、通常より500円お得に購入できます。事前にオンラインで購入しておけば、あとは現地で引き換えるだけなので便利です。

大地の芸術祭2018 前売チケットの購入はコチラ

2018年の新作も。見逃せないオススメの作品をご紹介

 大地の芸術祭では、約360点ものアートが展示されます。「人間は自然に内包される」という基本理念のもと、世界各国のアーティストの作品が広大なエリアに展示されています。色鉛筆がぶらさがっている様子が印象的なパスカル・マルティン・タイユーの「リバース・シティー」も代表的な作品のひとつ。ほかにもレアンドロ・エルリッヒや草間彌生など、良く知られたアーティストの作品がたくさんあります。

 常設の作品から今年初公開の新作まで、気になる作品が目白押し。インスタ映えするフォトジェニックなスポットもたくさんあるので、写真好きにもたまりません。ここでは見逃せないアートを厳選してご紹介します。

Ma Yansong/MAD architects「ライトケーブ/Light Cave」

Ma Yansong/MAD architects「ライトケーブ/Light Cave」(イメージ)

 国立公園にも指定され、日本三大峡谷の一つに数えられる「清津峡」。2018年にはトンネルを全面リニューアルし、新作のアート作品として登場します。

見晴所から臨む「清津峡」。トンネルを進むにつれて、さまざまな表情が見られます

 歩道トンネルは全長約750mもあり、中に入るとまるで別世界。途中の3ヶ所には見晴所が設けられ、美しい渓谷美を臨めます。どこまでも続くかのようなトンネルをひたすら進んで行き、終着点に待っているのは…

【詳細情報】
※情報が公開され次第掲載

 

「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」

エントランスを入ると、色鮮やかなインスタレーションが出現

 山と山に囲まれた場所に鉢という集落が、絵本作家・田島征三によって小さな美術館になりました。建物の中にはカラフルな作品がぎっしり並び、とても不思議な空間。

何気ない写真もフォトジェニックになるのも、「大地の芸術祭」ならでは

 くさむらの教室、自転車や楽器で遊べる教室など、校舎の中にはおもしろい教室がたくさんあります。最後の在校生と学校に住みつくオバケたちとの物語…コミカルでちょっと切ない世界が校舎いっぱいに広がります。モチーフとなった絵本『学校はカラッポにならない』が読める図書室もあるので、鑑賞前に読んでから回ってみるのもオススメです。物語の世界をより身近に感じられます。

【詳細情報】
名称:「絵本と木の実の美術館」
所在地:新潟県十日町市真田甲2310-1
営業時間:4月~9月10:00~17:00 、10月~11月10:00~16:00、
定休日:水・木曜日(祝日の場合は翌日、5月・8・9・月は変更有)、11月26日~良く4月下旬休館)※芸術祭会期中は異なる
電話:025-752-0066


越後妻有里山現代美術館 [キナーレ]

原広司+アトリエファイ建築研究所「越後妻有里山現代美術館[キナーレ]」 photo:Osamu Nakamura

 十日町駅から徒歩で約10分の場所にある、大地の芸術祭の中心的な施設、越後妻有里山現代美術館 [キナーレ]。里山を巡るアートの旅の出発点となる場所です。入口を入った場所にある大きな池には、この夏、レアンドロ・エルリッヒの新作が登場します。

美術館の中には多くの展示があるので、たくさんのアートを一度に鑑賞したいならイチオシの場所。体験型のインスタレーションもたくさんあり、美術館に馴染みがない子供でも夢中になってしまうはず。ひと味違ったアートを体験できます。

 ミュージアムショップには、大地の芸術祭の限定グッズやガイドブックなど、ここでしか買えない商品がずらり。地元の食材を使った和食レストラン、日帰りでも利用できる温泉なども併設されており、大地の芸術祭に来たなら必ず訪れたい場所のひとつです。

【詳細情報】
名称: 越後妻有里山現代美術館 [キナーレ]
所在地:新潟県十日町市本町6-72-1
電話番号:025-761-7767
営業時間:10:00~17:00(最終入館16:30)※芸術祭会期中は異なる
休館日:水曜(祝日の場合は翌日休館)
入館料:大人800円、小中学生400円 ※芸術祭会期中や企画展により変更あり
公式サイト:http://www.echigo-tsumari.jp/facility/base/smcak


まつだい「農舞台」

春には里山が緑いっぱいに。棚田には苗が植えられます

 まつだい駅から直結した、まつだい「農舞台」の周辺でも、アートがたくさん見られます。草間彌生「花咲ける妻有」をはじめ、世界的なアーティストの作品が約50点在。里山の大地に映える色彩豊かな造形、現代アートの魅力を里山の四季と共に楽しめます。車での見学も可能ですが1〜2時間ほどで全体もまわれるので、効率よくアートを鑑賞したい方にオススメです。

窓いっぱいに広がる里山の風景を眺めながら、ランチビュッフェをいただけます



 中では地元野菜をふんだんに使ったビュッフェが味わえるほか、イリヤ&エミリア・カバコフの作品「棚田」を一望する展望台も。作品でもある仕掛けの隠されたトイレなど、建物自体がアートのよう。窓からは里山を見渡せるので、四季折々で違う魅力を味わえます。

【詳細情報】
名称:まつだい「農舞台」
所在地:新潟県十日町市松代3743-1
電話番号:025-595-6180
営業時間:10:00~17:00(最終入館16:30)/水曜休館(祝日の場合は翌日休館)※芸術祭会期中は異なる
入館料:無料(企画展によって変更あり)※芸術祭会期中は異なる

2018年・夏の企画展は「方丈記」

 トリエンナーレ期間中は、メイン施設である越後妻有里山現代美術館[キナーレ]にて、展覧会「2018年の<方丈記私記>」が開催されます。キナーレの回廊部に、鴨長明のもつ世界観を背景に、2.73m四方の小さな空間が約30ほど出現。建築家、アーティストが独特の「世界」を創り出します。空間の中にはショップ 、レストラン、カフェ、アトリエなど、超個性的。トリエンナーレが始まる前の期間中はキナーレに模型も展示されています。

オフィシャルサポーターがトリエンナーレを盛り上げます

 起業家やジャーナリスト、インフルエンサーなど、幅広いジャンルの人々が大地の芸術祭を応援。ふるさと納税やクラウドファンディング、都市と連動したイベントの開催など、さまざまな企画が考案されています。2018年6月に渋谷ヒカリエで開催された「開幕直前展」では、オフィシャルサポーターのトークショーが行われたりと、気になる企画が目白押し。今後の活動にも目が離せません。

トリエンナーレ以外の時期も見逃せない。季節のイベントにも注目

冬のイベント「雪花火」。地面にはLEDが埋め込まれ、まるで光の花畑
大迫力の「雪花火」のフィナーレ

 また、芸術祭の会期が終わった後も、屋内外に多くの作品が残るのも特徴のひとつです。また、季節ごとにテーマを設けた企画展や、冬に開催される「雪花火」など、人気の企画が一年を通して楽しめます。

 

 開催が近づいて来た「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」。新作アートも続々とお披露目され、ますます盛り上がりを見せています。この夏はぜひ、越後妻有の地に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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