浅草演芸ホールを徹底解説!寄席の楽しみ方や番組表の見方を知ろう!

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花火特集2017

浅草演芸ホールは年中無休で落語が楽しめる落語定席。落語だけじゃありません。漫才あり、マジックや紙切りありと、1日じゅう笑ってすごせる笑いの殿堂なんです。そんな浅草演芸ホールを、舞台裏まで取材してきました!寄席初心者のための簡単な落語入門もあります。どうぞ最後までごゆるりとお楽しみください!

浅草演芸ホールとは?

昭和39(1964)年創業の浅草演芸ホールは、東京に4つある落語定席のひとつ。定席というのは、1年365日落語が楽しめる常設の寄席のことです。

昼の部と夜の部がありますが、入れ替え制ではないため1日中楽しむことができますし、夜の部は21時までやっているので会社帰りにビール片手に楽しむこともできるんです。途中入場もできるので、浅草観光と合わせて楽しむのもおすすめです。ただし再入場は出来ませんのでご注意を。

ホール内をご案内!

それでは、浅草演芸ホールをご案内します。1階はトイレも含めてバリアフリーになっているので、車椅子の方も安心ですね。

看板

浅草演芸ホール前の看板では、昼席・夜席それぞれの主任を務める噺家(はなしか)さんが紹介されています。

こちらは本日の出演者。黒字が落語と講談、赤字はそれ以外です。のちほど説明する「色物」は、この名札の色が由来になっています。

木戸

チケット売り場を「木戸」と呼びます。また入場料は「木戸銭」です。

それでは、木戸銭を払って中に入りましょう!

中に入るとモギリのスタッフさんが迎えてくれます。チケットを出して、プログラムをもらいましょう。

売店

入口を入った右手には、売店があります。

助六寿司やパン類、お茶やビール、お土産も買えます。笑点の手ぬぐいやTシャツが人気だそうです。

客席

1階席を端から見たところです。全席自由ですが、10名以上の団体は座席を確保してもらえるとのこと。詳しくは浅草演芸ホールまでお問い合わせください。

2階席からの眺め。のんびり観覧したい方は、2階席がオススメです。

というのも、1階席の前列からだと高座を見あげる形になるんです。「高座」というだけあって、けっこう高いところにあるんですね。

1階最前列からみた高座。ずっと見あげていなくてはいけませんが、噺家さんの息遣いまで感じられるので、ここが好きというお客さんもいるそうです。

高座

この眺めはテレビなどでお馴染みでしょうが……。

高座からは、客席がこんなふうに見えます!お客さんの反応がはっきり見えそうですね。


ところで、舞台の端の衝立(ついたて)が見えますか?衝立の陰にはお囃子部屋(はやしべや)があります。

お囃子部屋

色々な鳴り物が置かれたお囃子部屋。

お囃子は前座さんたちの担当。この窓で高座を見ながら鳴り物を叩きます。

楽屋

特別公開!噺家さんたちの楽屋です。

楽屋の一角に置かれたネタ帳。落語のネタは高座にあがるまでわからないので、かかったネタをこの帳面に記録していきます。

噺家さんたちは、この帳面を見て前の人とネタがかぶらないようにしています。ネタ帳をつけるのは、前座さんたちの重要な仕事なのだそう。

寄席は10日単位で演者が代わりますが、同じ演者でもネタは毎日違います。噺家さんたちのレパートリーの広さを改めて感じます。

初心者のための寄席入門

次は、浅草演芸ホールの席亭・松倉由幸さんの寄席入門をご紹介します。

これだけは知っておきたい、寄席用語

番組表を見て戸惑わないために、最低限知っておきたい用語を教えていただきました。

上席・中席・下席

1ヵ月を10日ずつに分け、1日~10日を上席、11日~20日を中席、21日~30日を下席といいます。浅草演芸ホールでは、10日交代で落語協会と落語芸術協会が公演をおこなっています。

また、31日は特別興業が催されます。

昼席・夜席

お昼の部、夜の部をそれぞれこう呼びます。

色物

表の看板を見てみましょう。文字の色が2種類ありますね。黒文字は落語家と講談師、赤文字はそれ以外の芸人さんです。「いろもの」はこの看板の色に由来する、落語と講談以外の芸を指す言葉です。

真打ち・二ツ目・前座

真打ちは落語家の階級の最高位です。真打ちにつづくのは二ツ目。二番目に高座に上がることから、この名で呼ばれます。
では、最初に高座に上がるのは?番組表には載っていない前座です。

前座は羽織がなく、着物のまま出てくるので簡単に見分けがつきます。羽織が許されるのは、二ツ目からです。

ここでもう一度看板を見てみましょう。真新しい名札があるのがわかりますか?

番組表に名前が載るのも二ツ目から。白い名札の遊子さんは、二ツ目に昇進したばかりの噺家さんです。

前座になるには、およそ1年の見習い期間があります。それから前座を4~5年勤め、芸が認められると二ツ目に昇進します。真打ちに推薦されるためには、さらに8~9年の修行が必要なんです。

仲入り

休憩のことです。大相撲では「中入り」ですが、こちらでは人偏のついた「仲」を使います。寄席文字はできるだけ隙間をなくすように書くものだからでしょうか。

主任(トリ)

興業の最後を飾る落語家。主任を務めるのは真打ちだけです。

寄席の楽しみ方

気軽に楽しめるのが寄席のよいところ。難しい決まりは一切ありません!

まずは行ってみよう!

「歌丸さんの落語を聞いてみたい。ナイツの漫才を聞いてみたい。」きっかけはそれでOKです。そして実際に見て、「こんなおもしろい人がいた。今度はこの人が出るときに来てみよう」となったらしめたもの。

テレビにはあまり登場しない噺家さんが大勢活躍しているので、思いがけない発見があるかもしれません。また、噺家さんの息づかいが感じられたりお客さまとのやり取りがあったりというのは、寄席ならではです。まずは気軽に訪れて、ライブ感を楽しんでください。

前座から見る

お芝居と違い、時間が空いたときにふらりと行けるのが寄席のいいところ。演者さんは持ち時間15分で次から次へと出てきますので、都合のいい時間まで見るという楽しみ方ができます。

ですが寄席がはじめての方は、できれば前座さんから見ることをおすすめします。前座さんは噺家の卵。看板にも番組表にも載っておらず、誰が出てくるのかは当日までわかりません。前座さんの次に登場するのが二ツ目、それから真打ちです。最初から聞いて話芸の熟達度の違いなどを見るのも、寄席の楽しみといえるでしょう。

ちなみに、取材した日の前座さんは古今亭今いちさん。11月に二ツ目に昇進することが決まっている期待の新人です!噺もおもしろく、二ツ目に昇進されたらまた聞きに行こうと思えるものでした。

番組表の見方

番組表は公式サイトでも公開されていますが、入場の際にもプログラムが配られています。

浅草演芸ホールの番組表はこちら!

観覧希望日のプログラムを確認してみてください。昼の部は11時40分、夜の部は16時40分からとなっていますね。昼の部は11時から入場できます。昼の部が終わるとかなりのお客さんが退場しますが、特別興業を除いて入れ替えはありません。昼の部が終わると、10分後に夜の部が始まります。

ところどころに時間が入っていますが、これは進行の目安であって休憩ではありません。休憩は「仲入り」の1回のみ。1時間に4組の演者さんが、ノンストップで登場します。

四季の落語

あらかじめ演目が決まっているホール落語とは違い、寄席では演者がお客さまの層を見てネタを決めます。なにが出るかはお楽しみです。

タイトルを知りたいときは、人物名や耳に残ったキーワードで検索すると簡単に見つかることが多いですよ。

ここでは、定番のネタを季節ごとにいくつかご紹介します。もっとも、厳密な縛りがあるわけではないので、季節に関係なくこれらの噺を耳にすることがあるかもしれません。


新春

  • 初天神:天神さまの縁日に出かけた父子の珍道中。

  • 長屋の花見:貧乏長屋の花見の一コマ。

  • 船徳:ほおずき市のころのお話。勘当された若旦那、居候先の船宿で船頭になるといいだしたから、さあ大変。
  • 宮戸川:宮戸川は隅田川の別称。お花と半七のなれそめのお話。

秋~冬

  • 時そば:蕎麦屋をよいしょして代金をごまかしたつもりが……。
  • 二番煎じ:冬の晩、火の用心の見回りのために集まった番小屋に酒が持ちこまれ……。
  • 鰍沢:サスペンス仕立ての落語。雪の夜、身を寄せた家で毒殺されそうになる旅人の運命はいかに。

寄席で楽しむ「おいしいもの」!オススメのお弁当

寄席は飲食自由。ホール内でお弁当や飲み物を買うこともできます。アルコールを禁じている定席もありますが、浅草演芸ホールではビールも買えるんです!また浅草演芸ホールは、外で買ったお弁当を持ちこむこともできます。落語を楽しみながら食べられるオススメのお弁当もご紹介します。

助六弁当

こちらはホール内の売店で売られているお弁当。助六というと、歌舞伎を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。高座に目を向けながら食べやすい助六は、やっぱり定番ですね。

ヨシカミのカツサンド


浅草の洋食店「ヨシカミ」は、浅草演芸ホールから徒歩1分ほど。こちらのカツサンドはテイクアウトできるので、寄席のお弁当としておすすめです。

注文してから出来上がりまで15分ほどかかるので、電話で予約しておくといいですよ。

分厚いカツとたっぷりキャベツ。少し甘めのソースがよく合います。

壱 ichi の米粉パン(まるごとにっぽん)

浅草演芸ホールの斜向かいに建つまるごとにっぽんには、全国のおいしいものがそろっています。なかでも1階の「壱 ichi」で買える100%国産米を使った米粉パンやシフォンケーキは、軽食にぴったりです。

優しい味のシフォンケーキも販売されています。調理パンなどもありますよ。

亀十のどら焼き

雷門の前にある和菓子屋さん「亀十」のどら焼きは、おやつにぴったりです。

ボリュームがあってふわふわの生地と、ほどよい甘さの餡が別格のおいしさです!

浅草演芸ホールの料金情報!割引はある?

通常料金

  • 大人2,800円(税込)
  • 学生2,300円(税込)
  • 小人(4歳以上)1,500円(税込)

団体の場合、規模に応じて割引があります。詳しくは問い合わせてください。

特別興行時(年末年始含む)

  • 大人3,000円(税込)
  • 学生2,500円(税込)
  • 小人(4歳以上)1,500円(税込)

障害をお持ちの方は料金が割引に

障害者手帳をお持ちの方は、入場料金が割引になります。また付添いの方も同じ料金になります。

  • 料金例)大人2.800円が、500円割引で2.300円。

浅草演芸ホールへのアクセス

東京メトロ銀座線の浅草駅からのルートをご説明します。今回は雷門から仲見世、伝法院通りを通って行ってみましょう。「まるごとにっぽん」のガイド記事では混雑を避けるシンプルなルートをご紹介していますので、そちらも参考になさってください。

浅草駅の1番出口を出ます。

雷門から仲見世に入りましょう。

仲見世はさすがの賑わいですね!

伝法院通りと交わったところ。

左折して伝法院通りに入ります。

五差路に出ました。

この灯籠を右に見て、六区通りに入りましょう。ちなみに、1本左に入ると洋食のヨシカミがあります。

浅草演芸ホールは、六区通りと六区ブロードウェイが交わったところです。

浅草演芸ホールの駐車場は無し。車の場合は近隣駐車場を。

浅草演芸ホールには駐車場がありません。そのため、公共交通機関でのアクセスがおすすめです。車でのアクセスを検討している方は、近隣の有料駐車場を利用しましょう。近くですと、雷門地下駐車場が便利です。また「浅草文化観光センター今戸駐車場」も利用できます。

雷門地下駐車場

  • 住所:東京都台東区雷門2-18番先
  • 電話:03-5827-5660
  • 利用料金:7:00~23:00 最初の30分200円、以降15分ごと100円(平日のみ入庫から6時間以上12時間まで2.400円)

浅草文化観光センター今戸駐車場

  • 住所:東京都台東区今戸2-26-13
  • 電話:03-3872-4379
  • 利用料金:8:00~20:00 200円/30分

まるごとにっぽん レストラン・お土産など!館内のおすすめ情報満載

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最後に

取材した6月某日のネタは、次の通りでした。

  • 古今亭今いち(前座)「初天神」
  • 昔昔亭桃之助「牛ほめ」
  • 三遊亭遊子「やかん」
  • 春風亭傳枝「寄合酒」
  • 古今亭今輔「だまされたふり作戦」
  • 三遊亭笑遊「蟇の油」
  • 雷門助六「粗忽の釘」
  • 三遊亭遊三「青菜」
  • 三遊亭圓丸「越後屋」
  • 桂伸治 「壺算」&深川踊り
  • 古今亭寿輔「島根自虐伝」
  • 三遊亭右左喜「銀婚旅行」

どこかで聞いたことがある古典落語と新作がほどよく混じり、寄席を堪能できました。腹の底から笑って大満足の一日です。

平日でも大盛況の浅草演芸ホール。昼席の場合、ランチを済ませてからくるお客さんも多いので、よい席を確保するためにも前座から見るのがおすすめです。

撮影:あずさゆみ

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