根津美術館の魅力を徹底取材!表参道の穴場で静寂の庭園を散策しよう

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根津美術館は東京・港区にある私立美術館です。多くの国宝や重要文化財などを収蔵し、美しい建物や庭園でも知られています。表参道からも近く、休日にふらりと訪れるのにもおすすめのスポットです。今回はアート初心者でも楽しめる根津美術館の魅力について、asoview!NEWS編集部が取材をもとにお伝えします!

最寄り駅は地下鉄表参道駅

根津美術館の最寄り駅は地下鉄表参道駅です。A5出口が最も近い出口ですが、階段しかないため、階段とエレベーターのあるB4出口、エレベーターまたはエスカレーターのあるB3出口を利用してもいいでしょう。

A5出口を出ると目の前に看板があります。ここからは徒歩約8分です。

プラダなど、高級ブランドが立ち並ぶ通りを歩いていきます。

突き当りの交差点を渡ったところにあるのが根津美術館です。

竹の回廊を通って非日常の空間へ

根津美術館の入口は、まるで茶室に向かうようなイメージでつくられています。ひっそりとした雰囲気の入り口を入ると、竹の回廊が続いています。

静かな回廊を歩いているうちに、外の世界と切り離されたような感覚を覚えます。

こちらが美術館の入り口です。根津美術館は2009年にリニューアルされ、今の姿になりました。建築家は世界的に活躍する隈研吾です。

ここにはもともと初代根津嘉一郎の邸宅がありました。根津嘉一郎は日本国内の多くの鉄道敷設や再建事業に関わり「鉄道王」と呼ばれた実業家でした。明治~大正にかけて日本の古美術品が海外へ流出することに危機感を覚え、私財を惜しみなく投入して日本・東洋の古美術品を買い集めたのだそうです。その収蔵品は絵画、書蹟、彫刻、陶磁、漆工、染織、考古など多岐にわたります。

特に有名なのが尾形光琳作、国宝「燕子花図屏風」。これは毎年カキツバタが咲く頃、4月中旬から5月中旬ごろまで展示されます。

光あふれる美しいロビー

建物に入ってまず目に飛び込んでくるのは、美しい庭。

通常、美術館は美術品を守るためにあまり光が入らない構造になっていますが、根津美術館のロビーは全面ガラス張りで、自然の光がたっぷり入ってきます。まるで建物と庭が一体になっているような感覚も覚えます。

ロビーには3世紀頃のガンダーラ仏をはじめ、中国の仏像を展示しています。やわらかい表情が癒やしを与えてくれます。

天井の板のようなものには竹が使われています。入り口の回廊にも竹が使われ、根津美術館を作った根津家の家紋も「根笹紋」というものだそうで、館全体に竹がシンボル的に配されています。

荷物を預けるロッカーにも、竹をあしらっています。ロッカーは預けるときに100円が必要ですが、返却時に戻ります。上着や大きい荷物は預けて身軽に鑑賞を楽しむのがおすすめです。

歴史の重みを感じられる、貴重な収蔵品の数々

根津美術館では1年に7回展覧会を行っています。1回の展覧会の期間は4週間~6週間ほど。絵画、工芸品、彫刻などさまざまな題材で行われます。根津美術館のコレクションだけでも膨大な量になるため、基本的にはコレクションを展示する形式ですが、テーマに応じて外部から作品を借りてきて展示を行うこともあります。

根津美術館には6つの展示室があり、ホールと展示室3、4が常設展示、それ以外は企画展と季節に応じた茶道具の展示などになっています。ここではどの展覧会を見に行っても共通して見られる、常設展示を紹介します。

仏教美術の魅力(ホール・展示室3 )

ホールの仏像は通年見ることができます。写真撮影も自由です。ホール奥の展示室3には、鎌倉時代の写経を納めた厨子「春日厨子(かすがずし)」と、540巻にも及ぶ写経の一部が展示されています。この写経を行ったのは尼僧すなわち女性で、当時としては珍しいことでした。

古代中国の青銅器(展示室4)

ここには紀元前13~11世紀を中心とする中国の青銅器が展示されています。中でも羊の頭が2つある「双羊尊(そうようそん)」という祭器は、こことイギリスの大英博物館にしかない形で、非常に珍しいものです。

特にアートに興味がない、という人でも見てみると面白いと思える展示が展覧会部分にも多数あります。「古い」「難しそう」と思って敬遠していてはもったいないな、と感じました。

※ホール以外の展示室は撮影禁止です。許可を頂いて撮影しています。

四季それぞれの風流を楽しめる、庭園散策

根津美術館は貴重な収蔵品も見どころですが、素晴らしい庭園も見逃したくないポイントです。庭園の敷地はなんと1.7万平方メートルもあるとのことです。都会のど真ん中のはずなのに、ここは森の中?と錯覚してしまう広さです。

カフェでほっとひといき

庭には茶室が4棟点在していて、江戸時代から大正時代のものを移築したものだそうです。茶室のほかにはカフェ「NEZUCAFÉ」があります。

全面的にガラス張りで、まるで庭の中に浮いているようにも感じられる設計です。窓に向かって座るカウンター席が特に人気で、すぐに埋まってしまうそうです。

おすすめのメニューはミートパイ。ちょっとした軽食に、おやつにぴったりです。季節によって変わるスイーツも人気です。

「茶室の露地」をイメージした庭園

庭園は、茶人でもあった根津嘉一郎の「茶室の露地のように」という思いから、通路は狭く、角を曲がるたびに景色が変わります。

取材時はちょうど紅葉が美しく、庭園に彩りを添えていました。同じ木でも生えている場所によって紅葉の進み具合が異なるので、長く楽しめるとのことです。

ゆっくりと庭園を散策して、お気に入りの場所を見つけてみてはいかがでしょうか。

オリジナルグッズをお土産に買って帰ろう

入り口そばにはミュージアムショップがあり、根津美術館のオリジナルグッズを販売しています。これは気になる!というおすすめを紹介します。

榮太郎飴 根津美術館オリジナルプリント

老舗の和菓子屋・榮太郎の根津美術館オリジナルセットです。黒飴、紅茶、梅干し、抹茶の4種類の飴が2個ずつ入っています。

切手を貼って投函すると、実際に郵便として送れます。見本の字が綺麗すぎます…!

クリアファイル

根津美術館に収蔵されている絵画などをクリアファイルにしています。これに書類を入れれば、学校や会社でちょっと楽しく過ごせるかも?

干支ピンバッジ

2009年にリニューアルしてから毎年出している干支ピンバッジ。収蔵品の中から干支をモチーフにした作品をモデルに、ピンバッジに仕上げています。来年の申年はもちろん、以前のものも販売しているので、自分の干支を探してみては。

双羊尊グッズ

3,000年前の青銅器「双羊尊」をあしらったグッズもあります。クリアファイルやポチ袋、カードなどさまざまな種類があるので、思わず買いたくなってしまいます。

 

都会にいながら非日常の空気を味わえる根津美術館。美術館ですが、肩肘はらずに落ち着いた時間を過ごすために訪れる、という目的でも楽しめると感じました。表参道や青山などのショッピングとあわせて立ち寄ってみるのもおすすめです。次の休日のお出かけ先の候補に入れてみてはいかがでしょうか。

■施設詳細
名称:根津美術館
住所:東京都港区南青山6丁目5番1号
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)・展示替期間・年末年始
入館料:コレクション展 一般1,000円、学生(高校生以上)800円・特別展 一般1,200円、学生(高校生以上)1,000円 ※中学生以下は無料
公式サイト:http://www.nezu-muse.or.jp/

取材・文 藤井みさ

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