江戸東京博物館 魅力を徹底大解説!細かすぎるジオラマに大興奮

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1993年に開館した東京都・両国にある「江戸東京博物館」。時がたつと共に失われつつある江戸・東京の歴史や文化の保存と伝承を目的としています。子供から大人はもちろん、外国人までもが楽しめるスポットとして、日々多くの方が訪れる人気の博物館です。今年で開館23年を迎え、昨年の春にはリニューアルオープンを遂げた江戸東京博物館の「常設展示室」の魅力から事前に知りたいアクセス情報までを徹底的に大解説します!

アクセス情報

JR総武線・両国駅西口徒歩3分、都営大江戸線・両国駅A3出口から徒歩1分にある、この変わった形をした建物が「江戸東京博物館」です。高床式倉庫をイメージしているのだとか。


都営大江戸線・両国駅から常設展示室にいくには、はじめに三階へと向かいます。まずは階段をのぼって「チケット売り場」へ。
ちなみに、特別展示室の入口は一階になるので注意しましょう。

階段をのぼり、青い建物でチケットを購入し、いざ常設展示室へ向かいます。


チケット売り場前にある屋根付きエスカレーターを利用し、六階入り口へと移動します。

チケット料金とチケット売り場

チケット料金

常設展観覧料(企画展観覧料を含む)は、一般600円、大学生・専門学校生(東京都外在住)・65歳以上300円、中学生(都内在学または在住の方)・小学生・未就学児童無料です。※中・高・大学・専門学校生は学生証の提示、65歳以上の方は年齢が証明されているもの(保険証や運転免許証等)の提示が必須になります。

チケット売り場

チケットの購入は、1階または3階のチケット売り場にて購入することができます。ちなみに、3階のチケット売り場は17時までになので注意してください。

日本橋から「江戸ゾーン」スタート

江戸東京博物館(以下、江戸博)の常設展示室は五階と六階の二階構造になっています。全9,000平米の広大な展示面積の中に「江戸ゾーン」「東京ゾーン」と大きく二つにエリアが分けられ、「江戸」「東京」それぞれの時代を生きた人々の暮らしや文化、歴史にまつわる展示物が溢れています。そんな館内は、実寸大の日本橋と共にスタートします!

約2,000点の歴史資料のほか、ジオラマや原寸大の復元模型が一般的な博物館よりもたくさんあります。資料だけでは伝わりにくいものを、少しでも伝わりやすくする工夫が施されています。

常設展示室に入ってまず目に入るのが、江戸時代に架けられた「日本橋」の復元模型。存在感たっぷりのこの模型は、実際に架けられた橋と同じ木造で、幅はなんと原寸大で再現されています!この場所は撮影スポットとしても大人気。来館の記念に一枚いかかでしょうか。

ジオラマはもはや芸術!

日本橋を渡り終えると目の前に現れるのが、壮大なジオラマ模型。「江戸ゾーン」エリアのはじまりです。今から約400年前、先ほど渡ってきた実物大の日本橋が架けられた頃の江戸の様子が再現されています。日本橋は徳川家康の全国道路網整備計画に際して、初代の木造の橋が架けられたのが始まりだそうです。
人形の表情や着物は細部までこだわられていて、街の雰囲気や生活模様が伝わってきます。

とにかく美しいジオラマは、もはや芸術作品。ずっと見ていても飽きません!わずかに残る資料や情報をもとに、江戸の町割りに基づいた街並みや人々が事細かに作られています。必見です。

近づいて見てみると、江戸のにぎわいがそのまま伝わってきます。

一人ひとり全部ちがう人形は、着物のしわや小さな手足もとってもリアルに作られています。

双眼鏡も用意されています!人形一人ひとりの表情や着物の柄、店の内部までもとにかく細かく 描写されているので、ぜひじっくりと覗いて見てみてください。

大名気分が味わえる。駕籠に入って記念撮影!

大名のお姫様が乗っていた駕籠です。大名が乗る駕籠とは違い、女性らしいデザインが印象的で素敵です。このスペースは約一か月に一度のペースで展示物が変わるので、訪れるたびに違う資料が見られ、多くの情報を得ることができます!博物館ならではの、貴重な歴史資料もたくさん見られます。

こちらは、現在の岡山県にある津山の大名が江戸を訪れる際に使用していた駕籠の復元資料になります。前と後ろに2人ずつ、計4人でこの駕籠を担ぎ、はるか650キロほど離れた地から江戸まで向かっていました。

実際に入って、大名になった気分を味わいながら写真も撮れます。いつも人だかりの絶えない、はずせない人気撮影スポットの一つです!

模型で江戸の暮らしをのぞこう

「江戸ゾーン」では主に、暮らし・楽しみといったジャンルごとに展示が並びます。当時の生活を学べるエリアでは、江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえる実寸大の模型資料もたくさん用意されています。

江戸町人の住宅スタイル、棟割長屋

一棟の家に多くの世帯が隣り合って住んでいる、江戸の一般的な住宅「棟割長屋」。薄い壁ひとつで仕切られ、限られた空間の中で暮らしていた様子がうかがえます。風呂やお手洗い、洗濯場は共同だったので、各家にありません。現在の生活とくらべながら見学するとより楽しめます。

一人暮らしの独身男性の部屋です。職人さんで、自宅兼職場として利用していました。もちろん、細部までこだわった模型は今にも動き出しそうなくらいリアルに作られています。歴史の教科書では学びきれないもの、が江戸東京博物館では学べます。


この部屋で見てほしい最大のポイントは「台所」です。よく見ると、気づくことがあります。他の部屋に比べて、とってもきれいで何もないんです。独身男性とだけあって料理は御無沙汰の様子が、模型にも反映されているんです。
江戸時代の暮らしをいかに忠実に再現するかを極めている江戸博。こんなところまで世界観が作られているのは、さすがです。

江戸時代の出産シーンです。当時は、産婆さんを自宅に招いてお産をしていました。現代とは異なる出産方法や産後の過ごし方に関しても詳しく解説されているので、ぜひ見てみてください。

長屋の中には、寺子屋もありました。江戸時代に、町人の子に読み書きや計算、道徳等を教える今でいう塾や学校です。退屈そうにしている子や、真面目に書をかいている子も。今の時代と変わらない光景にほっこりします。

江戸の本屋「絵草紙屋」はメディアの起源

浮世絵の一種である「錦絵」の制作工程と共に、江戸の出版と情報の象徴として「絵草紙屋(えぞうしや)」が実物大レプリカが展示されています。メディアの起源・歴史はここから!と言っても過言ではありません。

お相撲さんや歌舞伎俳優は今でいうアイドルやモデル!人気を集める人物の絵を浮世絵師に依頼し、販売していたとか。誰もが知っている有名な浮世絵師・葛飾北斎も芸術家のかたわら、出版社からの発注も受けていたそうですよ。
手軽な値段で購入でき、現在の雑誌に値する存在で、江戸の大きな情報ツールとして重宝されていました。復元ではありますが、本物さながらのリアリティ溢れる展示はさすが。よく見てみてください!

江戸のお寿司のポイントは「赤酢」。江戸時代のファストフード!

日本食といったら誰もが思い浮かべるであろうお寿司。これは今のお寿司の起源ともいわれる「江戸前寿司」のレプリカです。回転寿司など、2つで1セットなイメージが強いですが、江戸では1つずつ販売されていました。その分サイズも2倍!なかなか食べごたえがありそうですね。

現在のお寿司と大きさ以外は一見変わりのない江戸前寿司。よく見ると気づくのが、酢飯の色です。少しごはんに赤みがかかっているのがわかります。現在は、多くが米から作られる「米酢」が使われているのに対し、当時は酒粕から作られた酢「赤酢」が使用されていました。名前の通り、少々赤みがかかっていて、安価だったため、赤酢が重宝されていました。


ちなみに赤酢は、愛知の商売上手な商人が江戸まで持ってきたのがはじまりと言われています。酢をはじめとした調味料を販売する大手メーカー「ミツカン」は本社が愛知にあり、創業のきっかけをつくった人物が、江戸に「赤酢」を運んだ人物だとも言われています。食文化の歴史も学ぶと奥が深いんです!

一度は食べてみたい、屋台型のそば屋!

江戸の町は外食文化が盛んで、それに伴って店も充実していました。長屋で紹介されていた独身男性のような人は、外食で日々の食事をまかなっていたのでしょう。

そば屋は移動式で、真ん中の棒を担ぎながら移動し、屋台を開いていました。サイズは160センチくらいであまり大きくなく、コンパクトにまとまっています。江戸の町では、店を構えない「屋台スタイル」で営業をする商人もたくさんいました。ほぼ100%の建物が木造で、密集地だった江戸の町では、移動式の飲食店はとにかく頭を悩ませる存在。「歩く火種」は、幕府の頭を常に悩ませていたとか。

由来はまさかのダジャレ!「消します!」

とにかく火事が多かった江戸に、なくてはならなかった存在の「火消(ひけし)」。町人で形成された消防組織です。「い」「ろ」「は」などの文字によって組分けされていて纏は各組のシンボルでした。

なんと、重さは15キロもあり、結構大きいです!ぜひ持って体感してみてください。

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上についている球体は「ケシの実」、下の正方形は「枡(ます)」を意味していて、合わせて「消します」という意味が込められているという秘話が。江戸時代はこういったダジャレのようなセンスで名づけられたものが実は多いんです。

江戸の風景がよみがえる、美しすぎる壮大な両国橋の景色

多くの芸術家から愛され、絵画や浮世絵にもよく登場する「両国橋」。現在の浅草橋から東日本橋周辺のエリアが再現されています。

隅田川に浮かぶ屋形船は、娯楽として大人気だったそうです。夏には花火も打ち上げられる人気スポットでした。船の引き波が美しい壮大なジオラマは必見です。


数百体といる人形の中から、特定の人形を探しだすゲームが用意されてます。ぜひチャレンジしてみてください!結構むずかしいですよ。

締めくくりは「江戸の美」。歌舞伎の舞台「芝居と遊里」

江戸フロアの最後を締めくくるのは、江戸時代の娯楽でとにかく美しい歌舞伎の舞台が忠実に作られた模型です。照明もどこか艶めかしい雰囲気があります。

館内でも特に日本らしさが溢れ、外国人にも大人気のスポットです!


歌舞伎小屋を完全に再現してあるセットも迫力満点。今にも歌舞伎がはじまりそうなくらいにとにかくリアルです。いわずもがな、人気の撮影スポットです!

文明開化が感じられる「東京ゾーン」も魅力的

江戸が終わると、ついに幕末から明治へとうつり、文明開化が感じられる「東京ゾーン」へと入ります。江戸との大きな違いは、資料に写真が登場するところです。

東京ゾーンでは、時代によって東京がどのように変化していったのかが分かりやすく展示されています。「江戸」から「東京」に変わった、明治時代初期からスタートします!

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