京都のおすすめ庭園15選!日本文化の美の結晶をじっくりと味わおう!

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何百年、時には千年近い時を超えて今に伝わる京都の名園を訪ねてみませんか。一口に庭園といっても枯山水庭園・池泉廻遊式庭園・借景庭園など様式は多岐に渡り、さまざまな見どころがあります。作者不明の謎に包まれた庭園からも、共鳴を誘う心が伝わってくる不思議さ。美しい自然と溶け合う名勝や世界遺産を眺め、散策することで、悟りの境地に近づいたような心地を覚え癒されるのは、いつの時代も変わらないことなのかもしれません。

東福寺

作庭家・重森三玲が昭和14年に完成させた「東福寺本坊庭園」は、2014年に国指定名勝に登録されました。禅宗の方丈には珍しく、東西南北に四庭がめぐらされています。東福寺が創建されたのは鎌倉時代。当時の京都らしい質実剛健な風格をベースに、現代芸術の抽象的な技法を取り入れた名園として世界的に知られています。

平安神宮

八重紅枝しだれ桜をはじめ、四季折々の美しい情景を織りなす「平安神宮神苑」。年間数10万人の観光客が訪れる京都屈指の名勝です。約1万坪の広大な池泉回遊式庭園は、明治時代に幾多の名園を残した7代目小川治兵衛らによるもの。100年の歳月を経て、自然の息吹が満ち溢れる平安神宮の神威を感じられます。

南禅寺

京都南禅寺の「方丈庭園」は、江戸前期の武将・茶人、小堀遠州作と伝わる国指定の名勝です。薄青色の築地塀の前に大きな石組を配し、白洲の空間を広くとった枯山水庭園。俗に「虎の子渡し」と呼ばれています。このほか、「心」の字形に庭石を配した枯山水の石庭「小方丈庭園」、一面の杉苔に景石が配された「六道庭」があります。

龍安寺

世界的に名高い京都・龍安寺の石庭には、多くの謎が秘められています。細川勝元の創建ですが、作庭者は不明。「七五三の庭」と呼ばれるゆえんである15個の石が白洲に配され、美しい景観を作り出しています。斬新な創意工夫により堅牢さを保ち、庭園の美しさを際立てていますが、表現意図はいぜん謎に包まれています。

桂離宮

「桂離宮」は17世紀の江戸時代に、皇族・八条宮の別邸として創設されました。二代にわたる長い歳月をかけて完成した庭園は、池のまわりに配された書院や茶庭など、庭と建築との構成・融合が見事なもの。日本庭園美の集大成といわれています。参観は無料ですが、宮内庁京都事務所参観係への事前申し込みが必要です。

建仁寺

京都祇園・河原町エリアの「大本山建仁寺」。1202年に将軍源頼家の寄進により建立されて800年余、歴史の動乱を超えて今に至ります。方丈の広縁から眺める枯山水庭園大雄苑や、季節ごとに違った表情を見せる潮音庭、樹木や井戸が禅宗の四大思想である地水火の意味を持つ図形を象る「○△□乃庭」の3つの庭が楽しめます。

天龍寺

京都・嵯峨嵐山に建つ天龍寺の庭園は、日本初の国指定の史跡・特別名勝です。嵐山や亀山を借景にした池泉回遊式庭園で、約700年前の夢窓国師により作庭された当時の面影をとどめています。池の中央の巨岩は、竜門の滝と呼ばれるもの。中国の故事になぞらえたもので、この石は上り鯉が龍と化す途中の段階を現した珍しい姿をしています。

青蓮院

比叡山延暦寺の三門跡として古くから知られる「青蓮院」。皇室や摂関家が住職を受け継ぐ格式高い門跡寺院です。室町時代の相阿弥の作といわれる主庭は、京都東山を借景に落ち着いた雰囲気。水辺をゆっくりと散策できる池泉回遊式の庭園です。豊臣秀吉が寄進した手水鉢、小堀遠州作と伝わる霧島の庭など見どころたっぷりです。

苔寺

約120種の苔が境内を覆い、緑のじゅうたんを敷きつめたような美しさから、通称「苔寺」と呼ばれる西芳寺。行基が開創したと伝わる由緒ある古寺で、鎌倉時代、名作庭家の夢窓国師が復興しました。

源光庵

京都北部の鷹峯にある源光庵は、大徳寺2代の隠居地として約650年に開創されたのが始まり。本堂は、約300年前の建築で、美しい庭園を望む丸い悟りの窓と四角い迷いの窓が有名です。迷いの窓の前で自問自答し、悟りの窓の前で自分を見つめなおすことで、ありのままの自分に生まれ変わることができるといわれています。

松尾大社

701年創建の松尾大社は、京都最古の神社のひとつ。「松風苑三庭」は、昭和の名作庭家・重森三玲が庭園研究の奥義を結集させた現代の芸術作品です。神が宿る聖域「上古の庭」、貴族が愛した雅遊の場「曲水の庭」、不老不死の仙界「蓬莱の庭」の三庭で構成される名園を散策しながら、仙界に遊ぶ境地へ誘われてみませんか。

智積院

京都東山にあり、多くの貴重な文化遺産を有する総本山智積院。「利休好みの庭」と伝わる名勝庭園は、豊臣秀吉が前身の寺を建立した際にその原型が造られました。平安期の寝殿造りの釣殿のように、庭園の池が書院の縁の下に入り込んだ構造。縁側に座って庭を眺めると、まるで水の上に浮いているような心地よさを味わえます。

修学院離宮

「修学院離宮」は、17世紀中頃の江戸時代に、後水尾上皇が京都の北東部にあたる比叡山麓に造った雄大な山荘です。背後の山林を借景とする手法を取り入れた日本を代表する庭園となっています。広大な敷地には、上・中・下の3つの離宮があり、自然と建物の調和が絶妙。高低差がある庭園のため滝も多く、絶えず流れる水の音に癒されます。

圓光寺

徳川家康が京都北部に開いた学校を元に、尼寺として長い歴史を持つ「圓光寺」。紅葉の名所でもある洛北の自然と溶け合う庭園「十牛之庭」のおおらかさにも、その家風を感じることができます。躍動感あふれる平成の庭「奔龍庭」は、あえて未完のまま。庭を見るものが考え、共鳴することを期待した作庭意図かもしれません。

曼殊院

京都北部の名刹曼殊院は、皇族一門が住職を受け継ぐ門跡院。塀に残る五本の白い筋が、その格式を今に伝えています。小堀遠州好みといわれる枯山水庭園は、鶴を表した樹齢400年の五葉松の根元に曼殊院型のキリシタン灯篭が配された公家風。寺の移転と整備を担った当時の門主、良尚親王の風雅を愛する心が現れています。

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