国会議事堂へ大人の社会科見学へ行こう!知っているようで知らない見どころがいっぱい

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東京都千代田区永田町にある国会議事堂は、日本国民なら殆どの方が知っている建物ではないでしょうか。国会議事堂は国民の代表が集まり、国について大事な議論や決定を行う場所です。テレビで放送されている国会中継を見たことがある方もいらっしゃると思います。また、国会議事堂と聞くだけでお堅いイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実は見どころたっぷりの魅力ある場所なんです。平日は誰でも気軽に見学できます。ここでは国会の建物の秘密や、衆議院と参議院の違い、どんな人達が働いているのかなど、たっぷりとご紹介します。

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国会議事堂にはどんな秘密が隠れているのでしょう

建物の左右の形が同じなのは何故?

国会議事堂は中央の塔を境に向かって右側が参議院、左側が衆議院です。外見は右と左で全く同じ形ですが、中の造りも左右ほぼ変わりありません。なぜ同じ造りなのでしょうか…。実は大きな秘密が隠されています。国会は国民の代表が集い国の大切な決定を行う場所です。日本の国会は衆議院と参議院が置かれており、原則両院の意見が一致しないと決定できません。この国会の仕組みが二院制と呼ばれています。ではなぜ二院制なのか疑問に思いますよね。国会では衆議院と参議院が、それぞれ独立して話し合いを重ね大切な決定をより慎重に行おうと考えているからです。いずれも国民の代表者で構成し、それぞれの特徴を活かし役割を効率良く果たしています。わが国の国会の仕組みが、国会議事堂の形で表現されていると言えるでしょう。

世界中の国々の国会がすべて二院制なのでしょうか

2014年4月調べのデータですが、世界189か国を対象に統計をとると、二院制の国は77か国です。一院制の国が多いのですが、民主国家で人口2,000万人以上の国では、二院制を取り入れている例が多くあります。二院制の代表的な国は、アメリカやイギリス、イタリア、カナダ、ドイツ、フランス、ロシアなどです。

本会議場内について詳しくご紹介

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本会議場は政治の中枢として様々なメディアで紹介されたり、ドラマにも登場したり、色々なシーンで目にする機会があります。全体的に厳粛な雰囲気で、その場にいると気が引きしまる感じです。

本会議場内の造りは?

本会議場は衆参とも議事堂の2階に位置しています。3階までの吹き抜けで、面積はともに743平方メートルです。

天皇陛下がお座りになるお席

正面中央の椅子は、開会式の時に天皇陛下がお座りになるお席です。参議院の本会議場だけにあり衆議院の本会議場にはありません。

右・議長席 左・事務総長席

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席の前面に議長席と事務総長席があります。議長席は一段高くなっており、本会議場全体がよく見渡せます。その隣が議長を手助けする事務総長の席です。

議長席の前にある演壇

演壇は議長席の前にあります。議員や国務大臣が発言する場所です。演壇の机の中央には原稿をのせる台、右側には水差しとコップが置かれています。キチンと定位置が決めてあるのですね。

議長席の両隣に位置する大臣席

議長席の両側に席が2列に並んでいます。その前列が大臣が着席する席です。向かって左側の列の最も中央寄りに総理大臣が座ります。後列は事務局職員の席です。

会議の内容を記録する速記者の席

速記者席は演壇のすぐ前です。速記者は会議の内容を全て記録します。

一般の人が会議を見学する為の席

3階には、一般の人達が本会議の様子を見たり、聞いたりする為の席が設けてあります。また、外国からのゲストや外交官の為の席も用意されています。

国会内の出来事を伝える記者の席を用意

本会議場内の一角には、新聞や放送関係などマスコミ専用の席があります。国会内の出来事を広く国民に伝える仕事に従事しています。

会議の始まりを伝えるギャベル

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皆さんはギャベルをご存知でしょうか。ギャベルは議長の机の右手に置いてある木槌です。本会議を始める時などに議長がトントンと叩きます。

議員の机上にある氏名標と押しボタン式投票機

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議員は決まった自分の席に着くと氏名標を立てます。氏名標はフルネームが書かれた黒い名札です。氏名標が立つと光センサーが働き、出席したと記録します。机に組み込んであるのが押ボタン式投票機です。採決の際に議員がボタンを押すと、投票総数や賛成者数、反対者数が議場内に設置してある3ヶ所の表示盤に表示されます。

衆議院と参議院の違いは?

衆議院と参議院それぞれの本会議場に議員が集まって、国の大切な決定を行うのが本会議です。本会議を開くのは衆参それぞれ曜日が決まっています。通常は参議院が月・水・金曜日の午前10時から、衆議院が火・木・金曜日の午後1時からです。参議院では本会議が始まる5分前に、衆議院では10分前に予鈴が鳴ります。開会時刻になると本鈴が鳴り、参議院では天皇陛下をお迎えして開会式が行われます。天皇陛下の傍聴席があるのは衆議院では議長席上部で参議院では議場後方です。院の特色は衆議院が国民の意思や世論をより強く反映でき、参議院はじっくりと時間をかけて調査・審議ができます。他にも議員定数や任期の違い、解散の有無などの違いがあります。

衆議院と参議院の議員が一堂に会する機会は?

国会の開会式日には天皇陛下が参議院の本会議場でお言葉を述べます。その日だけは両方の議員が本会議場に集います。また、開会式以外では国が招いた外国のゲストが国会演説をする時にも、衆参の議員が本会議場に集まり歓迎します。

国会議事堂で働く人をピックアップしてご紹介

議長の主な仕事は?

議長は、参議院議員のトップであり代表です。主な仕事の1つは本会議の運営で、本会議中に議事を進行します。また宮中(皇室)関係の行事も重要な仕事です。議長は内閣総理大臣の親任式に立ち会わなければいけません。さらに、宮中晩餐会などの行事に参議院を代表して出席します。外国議員との交流や広島の平和記念式典、交通安全中央大会、全国育樹祭など式典への出席も主な仕事です。他にも各委員会や各政党の代表を集めて、院の運営について意見調整をします。かなり幅広い仕事を担当しているのが理解できますね。

議員の主な仕事は?

国会議員は選挙で選ばれた国民の代表です。主な仕事の1つは法律案を国会に提出することです。また会議で発言したり、文書で質問したり内閣の政治の進行を監督します。さらに法律の制定や予算の議決、条約の承認、内閣総理大臣の指名など、国会の決定に参加します。他にも国民の意見を聞いて政治に反映させたり、外国の政治経済の情勢を調べて政治に反映させたりするのが主な仕事です。

沢山並ぶ委員会室では何を話し合っているのでしょう

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国会議事堂の廊下に敷かれた赤い絨毯の幅は1.8メートルで、全ての長さを足すと約4kmです。赤い絨毯にそって歩くと委員会室部屋がズラリと並んでいます。国会の中で開かれる委員会では、何を話し合っているのでしょうか。例えば学校には学級委員や図書委員、体育委員など色々な委員会があります。国会も同じで、国会議員がいくつかの委員会に分かれていて、それぞれの仕事を分担しています。衆議院、参議院それぞれに17の常任委員会が置かれています。一例を出して説明すると、教育については、参議院では文教科学委員会の中で話し合いを行います。また、特別に委員会を置く場合もあります。戦前の帝国議会では、本会議で大部分の内容を話し合っていました。日本国憲法が制定され現在の国会になってからは、委員会中心のスタイルです。ただし、委員会を中心に話し合いを進めても国の大切な事柄について最終的な決定を行うのは本会議です。

法律ができるまでの流れは?

法律を作るのは国会の最も大切な仕事です。法律案は原則、両議院で可決すると成立します。 法律のもとになる法律案は、内閣あるいは議員から衆参のどちらかの議院に提出され、まず委員会で審査されます。次に本会議で審議し可決すると、もう一方の議院に送ります。もう一方でも同じ手続をとって可決されたら法律として成立します。両院で異なった議決をしたら両院協議会を開き意見の一致をはかる場合もあります。

中ですれ違う人たちの仕事は?

国会議事堂の中で働く人と言えば、まず思い浮かべるのが国会議員でしょう。しかし国会の中では議員以外に沢山の人たちが働いています。例えば衆参両院とも、会議を開くための準備や事務関係の仕事を行っている議院事務局があります。参議院の場合では、議員数が242名に対し事務局や常任委員会調査室、法制局で働く人は約1,300名です。参観者を案内する人や、議事堂内を掃除する人、本会議の開会前にいろいろと点検する人、面会者の受付など多くの人達が働いています。さらに銀行や郵便局、旅行代理店、書店、食堂、売店、美容室、理容室、クリーニング店、写真店、花屋、印刷店もあり、大勢の働く人によって国会は支えられています。皆さんが議事堂の中でスレ違った人達は、それぞれどんな仕事をしているのか、服装や持ち物などをヒントに想像するのも楽しめるでしょう。

18歳以上なら一般の人も利用可能な国立国会図書館

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国会付属の図書館は、国会議員が必要な事柄について調査したり研究したりする為の場所です。国会議事堂のすぐ近くに設けてあります。館内には、国内で出版した殆どの出版物が揃っています。一般の人は18歳以上なら利用可能です。

どうしたら国会議事堂を見学できるの?

平日は誰でも気軽に参議院を見学できます。見学を希望する方は、まず参観受付窓口で受付を済ませましょう。10名以上の団体で見学する場合は、事前に予約が必要です。係りの人が、本会議場傍聴席や、御休所、皇族室、中央広間、前庭などを案内してくれます。所要時間は約1時間です。また、スタート地点の参観ロビーでは、参議院の活動や役割、議事堂の歩みを紹介する広報展示が行われています。
見学可能な日は、月曜から金曜までで、土曜と日曜、休日、年末年始はお休みです。見学できる時間は、9時から16時までの毎正時(9時、10時、11時、12時、13時、14時、15時、16時)に案内してもらえます。ただし本会議を開く日は、開会予定時刻の1時間前から散会までの間は見学できません。さらに、特別な行事がある時には見学できない場合もあります。本会議の予定は、公式サイトのトップページにある「会議の案内」で確認しましょう。
国会内の安全を確保するため、手荷物検査が実施されています。受付場所は参議院参観受付窓口です。各回、毎時40分から手荷物検査を開始し毎時55分までに終了しなければいけません。見学手続きの際には、時間に余裕を持って出かけましょう。55分以降の申込みは次の時間帯の見学です。小学校、中学校、高等学校など10名以上の学校行事で見学する場合は、3ヶ月前から予約を受け付けています。参観受付窓口へ直接申込むか、公式サイトより見学予約申込書をダウンロードして必要事項を記入し、FAXで申込みましょう。

参議院議員の紹介があれば日曜日に見学可能

国会閉会後の第1・第3日曜日は、参議院議員の紹介があれば見学可能です。紹介議員を通じて申込みましょう。日曜日の見学は、通常のコースに加えて本会議場内を見学できます。ただし、国会召集日前の1週間は見学できません。見学できる時間は、10時から15時までです。

現地までのアクセスは?

早くて便利な公共交通機関を利用しましょう。最寄り駅は地下鉄 有楽町線・半蔵門線・南北線の永田町駅の出口1より徒歩約3分、地下鉄 丸ノ内線・千代田線の国会議事堂前駅の出口1より徒歩約6分です。

本会議を傍聴するには?

参議院の本会議は原則誰でも自由に傍聴できます。希望する方は、本会議開会の当日に参議院別館議員面会所内の傍聴受付窓口に向かいましょう。開会時刻の30分前から先着順で傍聴券が交付されます。また、参議院議員の紹介があれば傍聴可能です。その場合は紹介議員を通じて傍聴券の交付手続きを行いましょう。

委員会・調査会を傍聴するには?

委員会や調査会を傍聴するには、参議院議員の紹介と該当する委員会の委員長か調査会の会長の許可が必要です。参議院議員を通じて申し込みましょう。いずれの会議も原則として10歳未満の児童および幼児は傍聴できません。10歳未満の児童は、特に許可を受けた場合のみ傍聴できます。

手話通訳による傍聴は可能?

手話による傍聴を希望する場合は、事前に相談が必要です。

国会議事堂内の見どころは?

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国会議事堂内は、長い廊下に敷かれた鮮やかな絨毯や、ステンドグラスがはめ込まれた天井と窓、四季を描いた絵画など見どころがいっぱいです。ここでピックアップしてご紹介します。

特別な機会にしか開かない中央玄関の扉

国会議事堂中央に位置する玄関は、衆議院議員総選挙・参議院議員通常選挙の後や、国会に議員が初登院する時、天皇陛下をお迎えする時、外国の国賓を招いた時など特別な時に使用されます。それ以外、普段は扉を開かない為「開かずの扉」と言われています。観音開きの扉はブロンズ製。1枚の重さが1.1トンあります。「開かずの扉」の名に相応しい何とも言えない重みがある扉です。

重厚でアーティスティックな中央広間

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中央広間は、議事堂で1番高い中央塔の真下にあります。2階から6階までの吹き抜けで天井までの高さは32.62メートルあり、ちょうど法隆寺の五重の塔が入る高さです。天井と窓には、ステンドグラスがはめ込まれ明るい光を採り込みます。当初、議事堂のすべてを国産品で建設する方針でしたが、ステンドグラスをはじめドアノブ、郵便投函筒は外国製品を使用しました。床には、10種類以上の大理石を使ったモザイクが施されています。その数は100万個以上です。また、柱や壁は沖縄県で採れた珊瑚石灰岩(さんごせっかいがん)が使用されています。どこを見てもアーティスティックで圧倒されますよ。また、議会政治の基礎を作るため大きく貢献した、板垣退助、大隈重信、伊藤博文の銅像があります。ただし、4つ目の台座には銅像がありません。なぜなら4人目を人選できず将来に持ち越されたからです。また、政治に完成はなく未完の象徴という意味もあるのでしょう。さらに広間の四隅には、春夏秋冬の日本の四季を描いた油絵が飾られています。当初の予定では陶器のモザイクで作る計画でしたが、時間と予算の関係で油絵に変更されました。費用を削ったとは言え立派な油絵です。

伊藤博文・板垣退助・大隈重信は国会議事堂で演説したのでしょうか?

伊藤博文は、大日本帝国憲法の制定や帝国議会の開設等に尽力した日本の初代内閣総理大臣です。板垣退助は、国民による議会の開設を求め自由民権運動で活躍しました。大隈重信は、日本で最初の政党内閣の総理大臣を務めた人物です。3人が日本の議会制度の基礎をつくった代表的な政治家と言えます。明治14年に国会が開設されてから、議会は仮議事堂で開く時代が長く続き、現在の国会議事堂が完成したのは昭和11年です。伊藤博文も板垣退助も大隈重信も国会議事堂の演壇に立つ機会はありませんでした。日本の議会制度の基礎づくりに力を尽くした3人は、今も議事堂の真ん中に立ち国会の様子を見守ってくれています。

天皇陛下が国会議事堂に訪れた際に休憩する御休所

御休所(ごきゅうしょ)は、本会議の開会式当日に天皇陛下が休憩する場所です。床や壁など全てにこだわった造りで、暖炉は静岡県産の大理石「紅葉石」に花文を彫刻してあります。安土・桃山時代の様式を取り入れた造りで、議事堂の中で最も華麗な空間です。御休所と皇族室の前の広間は、通常は大理石の床のモザイクが見えます。しかし天皇陛下がいらっしゃる時は、1枚織りのじゅうたんで覆われます。天皇陛下が出入りする場所を見学できるのも国会議事堂見学の醍醐味の1つではないでしょうか。

見学以外のお楽しみ。ココでしか買えないお土産を購入しよう

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国会議事堂見学の後のお楽しみはお土産購入です。現在の総理大臣の名前をもじったおまんじゅうや、時事ネタを交えた商品が販売されています。ユニークな商品が多いため、話のネタになること間違いなしです。基本的には他の場所で販売していない商品で、東京土産にも役立ちます。

衆議院見学で買える場所

バス駐車場の待ち合い所売店「新美堂」で購入できます。ただし土日祝日は残念ながらお休みです。国会議事堂正面から、参議院の右側の道路を渡ったところに団体ツアーのバス専用駐車場があります。その中に売店がありお土産を販売しています。平日に行ける人は是非のぞいてみて下さいね。

参議院見学で買える場所

参議院見学でも「新美堂」で購入できます。さらに参議院の議員面会所でも購入できますが、見学の出口の反対側なので、見学の前に購入するのがおすすめです。あと、参議院議員会館の地下1階にあるセブンイレブンでも購入できます。ただし入るのに手続きが必要です。参議院見学は平日のみで、どちらにせよお土産が購入できるのは平日だけです。

ツアーでは、エピソードを聞きながら楽しく見学できます。写真撮影用の議員席が用意されていたり、国会議事堂限定のお土産などを購入できたりと、お楽しみもいっぱいです。地方からの観光であれば、テレビで見ている光景が目の前に広がるのですから感動しないわけありません。政治にそんなに興味がない方でも、美術館や博物館を見学に行く感覚で、足を運んでみてはいかがでしょうか。肩ひじ張らずに気軽に見学できますよ。実際に行ってみると、テレビでは見れない側面に触れる事ができるのではないでしょうか。今後、国会議事堂をテレビで目にする時、見る目が変わるかもしれません。日本を支えるスポットへぜひ1度足を運んでみてください。

スポット詳細
名称:国会議事堂
所在地:東京都千代田区永田町1-7-1
定休日:土曜・日曜・祝日・年末年始
営業時間:9:00~17:00(受付は8:00~16:00)
       ※本会議が開かれる日は開会1時間前から終了までは休止
料金:見学無料(10名以上は要予約)
公式サイト:http://www.sangiin.go.jp/japanese/taiken/bochou/kengaku.html

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