おかげ横丁食べあるきレポート!達人が教えるおすすめお土産・見どころ・グルメ

  • 1990 |

伊勢神宮参拝と合わせて人気を集める「おかげ横丁」。その魅力を調査するべく、おかげ横丁の「達人」に取材をしてきました。asoview!NEWS編集部員とのデート風!?食べあるきレポートでお届けいたします。

待ち合わせは赤福本店前

今回案内をしていただいたおかげ横丁の「達人」は、株式会社赤福の会長を務める濱田典保さん。株式会社赤福は、もちろんあの伊勢名物、赤福をつくっている会社です。

赤福は1707年に創業され、以来300年以上伊勢まいりのお土産として多くの人に親しまれてきました。今でも伊勢と言ったら赤福!というぐらい、絶対外せないお土産です。現在の赤福本店の建物は1877(明治10)年に建てられたもので、築130年を超えています。間口が広く、どっしりとした建物が印象的です。

おかげ横丁は、この赤福本店の真向かいにあります。

ここで濱田さんがおかげ横丁の成り立ちと、この伊勢門前町のことについて教えてくれました。

伊勢のにぎわいに赤福あり!

伊勢神宮の正式名称は「神宮」。日本の歴史とともに歩んできた伊勢神宮に、江戸時代「お伊勢参りブーム」が起こります。門前町である「おはらい町」はお伊勢参りをする参拝客であふれ、大変なにぎわいだったそうです。しかし時代が変わり、1970年代の高度経済成長期のころになると、伊勢神宮への参拝客は激減。今でこそ年間約650万人もの観光客が訪れる伊勢ですが、当時はその3分の1以下、200万人ほどの参拝客しかいなかったそうです。

当時のおはらい町には今のように全然お店もなく、単なる「生活のための道」という雰囲気だったそう。これに危機感を抱いたのが、当時の赤福社長だった濱田益嗣氏です。赤福の社屋を移転させ、その土地に1993(平成5)年におかげ横丁をオープン。大分・由布院や長野・小布施、香川・琴平などを参考に、「人を歩かせて楽しく時間を使ってもらう」まちをつくりました。そしてそれと並行して、伊勢市と協力してまちなみ保存条例を制定。20年以上をかけて、おはらい町は今のような風情ある街並みへと変わっていきました。

赤福本店の向かいにできたおかげ横丁から伊勢神宮までは、約500メートル。おかげ横丁を目当てに来た人が歩くことで、周辺の店も活気づいていく、という好循環です。今のにぎわいからは想像がつきませんが、この景色も先人の努力あってこそなんですね。感謝です!

入口の招き猫でパチリ。早速中に入りましょう!

おかげ横丁で見ておきたい!はずせない見どころベスト3

1.タイムスリップしたみたい。歴史情緒ある街並み

まずはおかげ横丁の雰囲気を味わうべく、横丁内をブラブラと歩いてみることに。おかげ横丁の敷地は約4,000坪。敷地内には江戸から明治期にかけての伊勢路の代表的な建築物が移築・再現されています。

1.「妻入り」「きざみ囲い」の建物

伊勢の人々が「神様のお住まいと同じでは恐れ多い」と、屋根と並行した「妻」の部分に入口を設けた「妻入り」、雨風の強い伊勢ならではの外壁の仕上げ「きざみ囲い」などが主になっています。

入口から瓦屋根が見えるのが「妻入り」です。この建物は「徳力富吉郎版画館」。他の建物にも伝統的なつくりが採用されているので、じっくり見てみてください!

2.おかげ横丁のシンボル、太鼓櫓

おかげ横丁の中央には、太鼓櫓があります。これは歴史的建造物ではなく、このまちに合うイメージとしてつくられたものですが、しっくりと溶け込んでいます。ここでは「神恩太鼓」の披露も行われます。

3.元・伊勢神宮の建物!

おかげ横丁の中にはこんな建物も。

この曲線、どこかで見たことが…?実はこれ、なんと元・伊勢神宮の建物なんです。伊勢神宮は20年に一度「式年遷宮」によりすべての社を新造するため、古くなった建物を譲り受けてきたそうです。伊勢神宮の建物で販売される宝くじ、なんだかご利益ありそうです!?

4.明治時代の贅を感じさせる美しい洋館

おかげ横丁の奥には、横丁内で唯一の洋館があります。

この洋館は三重県桑名市にある「六華苑」をモデルにしてつくられているものだそう。六華苑を建築したのは、「近代建築の父」とも呼ばれ、鹿鳴館などを設計したジョサイア・コンドルです。コンドルの建物が地方に残っているのは、この六華苑だけとのこと。

洋館の内部には、三重の特産・真珠を使ったジュエリーブランド「MIKIMOTO」が入っています。

昔らしい、陶器を利用した柱も再現されています。高級感のある店内は、ただ見ているだけでも楽しいです!

2.一年中飾られているしめ縄に注目

太鼓櫓の正面には、しめ縄が飾ってありました!正月でもないのに?「実は伊勢周辺では、365日しめ縄を飾る風習があるんですよ」と濱田さん。

このしめ縄、よく見ると「蘇民将来子孫家門」という文字が書いてあります。これは伊勢に伝わる民話・神話から来ているそう。“むかし、一夜の宿を求めてきた素盞鳴尊に対し、金持ちの蘇民巨旦(こたん)は断り、貧しい兄の蘇民将来はこれを泊めてやった。お礼として「疫病が村を襲うから、家の周りを茅垣で囲うように」と教えた。立ち去るときにも「悪疫が流行したら蘇民将来子孫家門と書いて門口に貼ると良い」と言い残した。以来この地方では「蘇民将来子孫家門」の木札をしめ縄で飾り、厄除けとするようになった”という話です。

3.あちこちにいる猫を探そう!

おかげ横丁を歩いていると、猫の置物が目につきます。

表情豊かな猫たち。このシリーズは、招き猫作家もりわじん氏が手がけたものです。単なる招き猫ではない、表情豊かな猫が印象的です。これは煙草と宝くじの販売店「つぼや」の前にいる2匹。

お腹を出して寝転がっている無防備な奴も!これは「おかげ座」の前にいる「大眠り猫」です。

この招き猫たちはどこにいるのか、ちゃんと地図で紹介されています。すべての猫を探して歩いてみるのも楽しそうです。

木彫のシブいやつ。こちらも「つぼや」の建物にいます。

大小さまざま、カラフルな招き猫。招き猫ばかりを集めた「吉兆招福亭」で出会えます。

猫から逃れているネズミもいますよ!どこにいるのか見つけてみてください。

食べあるきしたい!おすすめグルメベスト3

おかげ横丁には40店舗を超える店舗が軒を連ねていますが、やはり気になるのはここならではのグルメ。一休みや食べ歩きにぴったりのグルメを、濱田さんに教えてもらいました!

1.赤福(赤福)

伊勢と言ったら!やはりはずせないのが赤福です。お土産用とは別に、その場で食べられる「盆」も販売しています。おかげ横丁の向かいにある本店と、別店舗で食べられます。製造・販売も行っている過ごせておすすめ。

3個入りで290円、番茶つき。ほっとひと息つきたいときにおすすめです。ちなみに赤福のこの模様、なんと人の指でつけているって知ってましたか?本店では実際に赤福餅をつくっているところを見ることができます。濱田さんいわく、「社内でコンテストもある」のだそうです。

2.コロッケ(豚捨)

「ここに来ると必ず食べちゃう」と濱田さんがおすすめする、「豚捨」のコロッケ。

いつも行列ができているそうです。行った時は運良く3人待ちのみ。

「せっかくだからおごりますよ!」と、気前よくおごってくださいました!おごられ慣れていない編集部員、顔が固まり気味です。

1つずつ紙に包まれているので、食べ歩きにぴったり。コロッケは周りはサクサク、中はアツアツ!ホクホクしたじゃがいもと牛ひき肉の濃い味が混ざって、1個だけでなくもっと食べたくなってしまいます。食欲を増進させる味です!

3.練り物(若松屋)

伊勢かまぼこを販売している若松屋では、いろいろな練り物を食べ歩きできます。

今回は「チーズ棒」をチョイス。

なんと、頼んだらその場で揚げてくれます。混雑時以外はこのようにしているそうです。

揚げたてのかまぼこはフワフワ、アツアツ!いつも食べているかまぼことは別物です。できたての美味しさがたまらない!1つでけっこうお腹にずっしりくる量です。

これは買って帰りたい!おすすめお土産7選

1.赤福(赤福)

やはり伊勢と言ったら赤福。赤福です。赤福の宣伝をしているわけではありませんよ…。念のため…。

本店で買いたくなりますが、本店は行列ができていることが多く、待ち時間が長め。どこのお店で買っても安定の美味しさなので、本店以外の店舗や駅の売店などで買って、散策の時間をより有効に使うのがおすすめです。

ちなみに赤福には「伊勢だより」という「赤福主人からお客さまへの手紙」が入っているのに気づいていたでしょうか?伊勢の風景と四季を伝える「伊勢だより」の絵は、なんと365日毎日異なっているそうです。この絵は伊勢を愛した木版画家・徳力富吉郎氏が描いたものです。おかげ横丁内の「山徳記念館」ではほぼ全ての絵柄を見て、ポストカードとして購入することもできます。

春夏秋冬、さまざまな表情の伊勢を見られます。思わず集めたくなってしまいます。

2.招き猫などの猫グッズ(吉兆招福亭)

およそ1000種類もの招き猫が揃う「吉兆招福亭」。招き猫ばかりが所狭しと店内に並んだ、全国的にも珍しいお店です。

一番人気があるのは値段もお手頃な「起き上り招き猫」。コロンとしたフォルムにキュンキュンします。机の上に置いておきたくなるサイズです。

カラフルなもの、いろいろな形のもの…個性あふれる招き猫たちの中から、自分だけのお気に入りを見つけてみてください。

おかげ横丁内にいる猫たちをモチーフにしたマグネットやストラップも販売しています!

3.八知玉こんにゃく(美杉郷八知玉屋)

三重県津市に位置する緑豊かな「美杉の郷」。そこで採れたこんにゃく芋を使い、一つひとつ手で丸めた昔ながらのこんにゃくです。

試食もあります。

普段食べているこんにゃくより弾力があり、味がしっかりしている印象です!そのままで食べてもおかずになりそうです。

4.松坂もめんのグッズ(もめんや藍)

藍の独特の風合いが美しい松阪もめんの製品を販売している「もめんや藍」。松坂もめんを現代風にアレンジした、日常に使えるグッズがたくさん揃っています。

人気はコースターやランチョンマット。1枚ずつ違う柄で揃えてみるのもおすすめです。

こんなに可愛いぬいぐるみ(?)も。小さいサイズもあるので犬好きの人は要チェックです。

5.貝合わせ(貝新 水谷新九郎)

三重県桑名市に本店を置く「貝新」は、江戸時代の享保年間に創業された300年以上の歴史をもつ老舗です。

店内からは貝の時雨煮を炊くいい匂いがただよってきます。ここでおすすめなのが、かわいい貝の入れ物に入った「貝合わせ」。

貝は一つひとつ形が違い、ひとつのみがぴったりと合うことから「仕合わせ=幸せ」の象徴ともいわれています。貝をかたどった入れ物に、あさりやしじみ、はまぐりなどの時雨煮が入っている「貝合わせ」はお土産にぴったりです。

6.とろろ昆布(名産味の館)

伊勢や三重の名産品を数多く販売している「名産味の館」では、運が良ければとろろ昆布を削る実演を見られます。

こんぶに刃を当てて、ミクロン単位で薄く薄く削っていきます。まさに職人技。ネバネバしてとても美味しいです!

7.あおさのり(味匠館)

三重に限らず全国からおすすめの商品を集めている「味匠館」で見つけたのは、伊勢志摩産のあおさのり。

天日干し、水洗いをしてあるので、そのままお味噌汁などに入れて使えます。パッケージは密封されていますが、すでに閉じ込めきれない磯の香りが漂ってきます。

ついつい目移りしてしまうお土産の数々。試食ができるものも多いので、お気に入りを見つけてみてください!

スポット詳細
名称:おかげ横丁
住所:三重県伊勢市宇治中之切町52番地
営業時間:月~7月・10月は、9:30~17:30(4~7月の土・日・祝は~18:00)
8・9月は、9:30~18:00
11月~2月は、9:30~17:00(2月の土・日・祝は~17:30)
入場料:無料※おかげ座のみ大人300円、小人(小学生)100円
公式サイト:http://www.okageyokocho.co.jp/

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