芭蕉記念館(江東区)で松尾芭蕉の生き様にふれよう

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東京都江東区の深川にある「芭蕉記念館」には、江戸時代に活躍した俳人・松尾芭蕉に関する資料が展示されています。芭蕉が着用していた袈裟や、直筆の字が書かれた紙など貴重な品ばかりです。芭蕉の人生や作品、俳句について楽しく学べますよ。そのほか、敷地内にある日本庭園も必見。芭蕉の俳句にちなんだ草木や花が植えられており、四季折々の景観が楽しめるスポットです。また、芭蕉記念館から3分ほど足を伸ばした場所にある芭蕉庵史跡展望庭園からは隅田川が眺望できます。

江戸時代の俳聖・松尾芭蕉について

松尾芭蕉は現在の三重県伊賀市に生まれた俳人です。京都で俳人・北村季吟に師事し、俳諧の道に入りました。その後1674年に季吟の元を離れ江戸へ行き、数々の作品を発表。さらに1680年頃には俳句宗匠としての華やかな生活を捨て、日本橋から深川の草庵へ移り住みます。そして1694年に没するまで俳句を詠む日々を送りました。

「おくのほそ道」が誕生した芭蕉庵

松尾芭蕉が身を移した草庵は、門人から贈られた芭蕉の株が生い茂ったところから芭蕉庵と呼ばれています。芭蕉は芭蕉庵を拠点に新しい俳諧活動を展開し、「ふる池や蛙飛こむ水の音」や「秋深き隣は何をする人ぞ」などの誰もが知る名句や、「おくのほそ道」などの紀行文を残しました。

芭蕉庵は芭蕉没後、武家屋敷内に取り込まれて保存されましたが、幕末から明治にかけて消失してしまいます。その後1917年9月に起きた台風の高潮災害により、常盤一丁目から「芭蕉遺愛の石の蛙」が出土。それを受け、東京府は江東区深川を「芭蕉翁古池の跡」と指定しました。

芭蕉記念館とは

「芭蕉記念館」は、俳聖・松尾芭蕉をはじめとする江戸時代から現代までの俳句や文学関係の貴重な資料を所蔵・展示しています。松尾芭蕉の業績を広く紹介するため、1981年4月に東京都江東区が松尾芭蕉ゆかりの地である江東区の深川に開館しました。

さらに1995年4月には、隅田川と小名木川に隣接する地に「芭蕉記念館分館」をオープン。本館敷地内にある日本庭園は芭蕉の俳句にちなんで花や草木が植えられているほか、池や滝などが配されており芭蕉が身近に感じられますよ。

松尾芭蕉ほか、俳人の資料満載の展示室

芭蕉記念館の入り口は江戸時代をイメージした木製の門が設置されています。

館内にはこんな撮影スポットも。

では、さっそく展示室に入ってみましょう。

展示室に入ると、松尾芭蕉の研究家・真鍋儀十氏が芭蕉記念館に寄贈した芭蕉および、俳諧関係の資料が目に入ってきます。「古典の授業で習ったことがあるかも」、そんな学生時代の懐かしい記憶が蘇ってくる空間です。松尾芭蕉や俳句にあまり親しみがない方でも、ついつい引き込まれてしまいますよ。

特に人気なのは紀行文「おくの細道」に関する貴重な資料や、芭蕉の旅姿を現在の衣装で再現した展示です。芭蕉は深川から弟子の河合曾良(かわいそら)を伴い、「おくの細道」を編纂する旅に出たと伝えられています。

「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」で始まる「おくの細道」。江戸から岐阜大垣までの2,400キロの壮大な旅の始まりです。当時の芭蕉が見たもの、触れたものに想いを馳せながら、じっくりと鑑賞してみてください。

また、展示室では定期的に企画展も開催されており、芭蕉以外の俳人の作品が観賞できます。奥深い俳句の世界に触れてみれば、日本文化の素晴らしさを再発見できること間違いありませんよ。

蔵書数およそ7,000冊!芭蕉の資料豊富な図書室

3階には芭蕉研究・紀行文・全集・俳諧史など約7,000冊を蔵書している図書室があり、より深く松尾芭蕉や俳句について学べます。利用の際には1階受付で「図書室入室票」を記入しましょう。

芭蕉にちなんだ草木や花に囲まれた日本庭園

展示を楽しんだ後は、併設されている日本庭園で一息ついてみてはいかがでしょうか。芭蕉記念館の門をくぐってすぐのところにあるこちらの庭園には、芭蕉の俳句にちなんで植えられた草花や、池、滝などがあり芭蕉の愛した四季折々の自然が楽しめます。また、庭園内に作られた築山にも注目です。築山には芭蕉庵を模した茅葺き屋根のほこらや、「ふる池や蛙飛こむ水の音」と「川上とこの川下や月の友」の芭蕉句碑が設置されています。

庭園を見回ったら松尾芭蕉になりきって、オリジナルの一句を詠んでみませんか。庭園や記念館の目の前を流れる隅田川など、俳句の材料は豊富にあります。一句できたら築山の上や史跡展望庭園入口にある投句箱へ気軽に投函してみましょう。見事入選された場合は、公式ホームページで発表されます。

芭蕉像が回転!?芭蕉庵史跡展望庭園

一句詠んだ後は、川沿いの道を左に約3分ほど歩いてみましょう。すると芭蕉庵史跡展望庭園にたどり着きます。隅田川と小名木川に隣接しており、芭蕉が俳句にも詠んだ四季折々の水辺の風景が楽しめるスポットです。そのほか芭蕉翁像や芭蕉庵を模したレリーフもあり、屋外展示のような感覚で楽しめます。

芭蕉翁像は17時になると隅田川に向かって像が回転し、22時までライトアップします。ライトアップされた芭蕉翁像は、まるで隅田川を行き交う船々を見守っているかのようです。

芭蕉庵史跡展望庭園への入場は無料。開園時間は9時15分から16時30分となっています。芭蕉記念館を訪れた際には、こちらにも立ち寄ってみてください。

「芭蕉遺愛の石の蛙」の地・芭蕉稲荷神社

さらに散策を楽しみたい方には、芭蕉庵史跡展望庭園付近にある「芭蕉稲荷神社」がおすすめ。「芭蕉遺愛の石の蛙」が出土したのは、まさに芭蕉稲荷神社の近くです。そのため、当時の東京府は芭蕉稲荷神社付近を芭蕉庵跡と推定し、芭蕉稲荷を祀っています。

境内には「芭蕉遺愛の石の蛙」にちなみ、大小さまざまな蛙の置物を見られます。ほかにも、芭蕉庵跡碑や奥の細道旅立参百年記念碑なども建っており、松尾芭蕉ファン必見のスポットです。

イベントに参加して俳句をもっと身近に!

芭蕉記念館の魅力は展示・庭園だけではありません。全国俳句大会やジュニア俳句教室、さらには講演会やトークイベントなど、俳句にまつわるさまざまな行事が開催されています。楽しみながら俳句を学べると評判です。興味のある方は公式サイトやfacebookページを定期的にチェックしてみてください。

お得な入館割引情報

江東区の資料館3スポットを共通入館券1枚で!

東京都江東区には、芭蕉記念館のほかにも「深川江戸資料館」と「中川船番所資料館」があります。これら3館にそれぞれ1回ずつ入館できる共通入館券を購入すれば、お得に楽しめますよ。価格は高校生以上の大人が500円、小中学生は100円です。

アソビューチケットなら芭蕉記念館の入館料25%OFF!

また、アソビューチケットなら芭蕉記念館の入館料が200円から150円になります。使い方はチケット購入履歴から電子チケットを表示し、受付に見せるだけ。事前購入チケットですので、スムーズに入館できます。有効期間は購入から3ヶ月以内です。こちらもチェックしてみてください。

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アクセス方法について

【電車】

  • 都営新宿線・都営大江戸線「森下」駅、 A1出口より徒歩約7分

【バス】

  • 「錦11」新大橋下車、徒歩約3分
  • 「門33」高橋下車、徒歩約5分
  • 「秋26」清澄1丁目下車、徒歩約8分

※駐車場の収容台数が少ないため、電車・バス等をご利用ください。

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