青梅きもの博物館 日本の伝統美・着物の世界に飛び込もう!

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博物館・科学館
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東京都青梅市にある青梅きもの博物館は、全国でも珍しい着物専門の博物館です。皇室や江戸時代の貴重な衣装が所蔵・展示されています。全国の美術館・博物館の企画展に貸し出される貴重な衣装も間近で見ることができ、日本の伝統美の文化を存分に満喫できるスポットとして人気です。160年前の蔵を改築した風情ある建物の中、ゆったりとした時間を過ごせます。

青梅きもの博物館とは

緑と水に恵まれた"東京の奥座敷"として、年間を通じて多くの人々が訪れる青梅吉野梅郷。

青梅きもの博物館は、そんな青梅吉野梅郷の中心地にあります。ここは1997年にオープンした、日本の伝統美である"着物"に焦点を当てた博物館です。江戸時代の大名や公家、元皇族の衣裳など、500点を越える歴史的な着物や資料を所蔵・展示しています。

創設者は、東京駒込和装学院の理事長も務め、着物教育の第一人者として知られる、故・鈴木十三男氏。今から数十年前に、元梨本宮家より、両殿下が天皇即位式に着用された貴重な衣裳を預かる機会に恵まれ、以来、皇室衣裳・時代衣裳の収集をスタートしました。全国の美術館・博物館の企画展に貸し出される貴重な衣装もコレクションの中に含まれています。

それでは、この「青梅きもの博物館」の魅力をたっぷりと紹介していきます。

展示物の見どころは?

 

館内に入る前に、建物に注目してみましょう。この建物は、200年前の土蔵を改築したもの。木造の温かみが伝わってくるようです。そのたたずまいから、どこか懐かしい雰囲気も感じられます。

ここでは、3ヶ月ごとに展示替を行い、その貴重な収蔵品を順次公開しています。着物だけでなく、元東宮侍従・浜尾実氏譲り受けた資料なども併せて展示されています。

所要時間は、30分~1時間ほどと、決して大きな博物館ではありませんが、様々な衣装や当時の資料、小さな装身具が所狭しと飾ってあり、とても密度の濃い展示となっています。

それでは、主な収蔵品をご紹介していきましょう。

宮廷衣装

大正天皇即位式御着用の梨本宮両殿下の衣裳は、常設展示の見どころの1つ。天皇しか身に付けることの出来ない模様・桐竹鳳凰紋は要注目です。そのほかにも、明治天皇内親王ゆかりの小袖・祝着などが楽しめます。その華麗な衣装の数々に圧倒されること間違いありません。

宮廷衣装とは異なりますが、美智子皇后お手製の、皇太子殿下のベビーウェアやロンパース、毛糸の靴下も展示されており、博物館の名物となっています。松葉型にしっかりと付けられたボタンに、母の愛を感じとることができますよ。

時代衣装

歴史ファンに人気なのは、江戸時代の大名、武士、町人が実際に着用していた着物の展示です。松竹梅鶴亀の文様が施されたゴージャスな婚礼衣裳や、徳川ゆかりの姫君が着用したと伝わる格式高い打掛、佐賀鍋島藩主の長袴などが楽しめます。

袱紗(ふくさ)類

贈り物の金品などを包んだり、覆ったりするのに使用する方形の布・袱紗(ふくさ)のコレクションも見逃せません。美しい染めや縫い取りがなされた繊細な友禅の袱紗が並びます。

梨本宮妃絵葉書コレクション

旧皇族梨本宮妃が、1909年にヨーロッパを訪れた際に収集した絵葉書が鑑賞できます。当時の世相やザーゲル画などファッションを表しているものが多く含まれています。

ほかにも、皇太子殿下、妃殿下の婚礼時の衣装のレプリカが大変人気です。こちらの前では、写真撮影が許可されています。来館記念に1枚いかがですか。

企画展について

青梅きもの博物館では、シーズンごとに展示替えを行い、様々なテーマに沿った企画展が開催されています。現在は、「時代衣裳展」が7月まで開催中。その後、 8月~9月にかけては「シルクロード展」、10月~11月には「花嫁衣裳展」が行われます。どれも見応え十分です。

なお、企画展が行われる特別展示室に入る手前には、秀吉の陣羽織が飾られています。こちらもお見逃しのないように。

学芸員教育が充実

青梅きもの博物館では、博物館学芸員の研修にも力を入れています。様々なテーマの講義を受けて、館内案内をしてくれますので、着物や歴史に詳しくない方でも安心です。1つ1つの着物の柄に込められた願いや思いを知ることができますよ。

周辺スポットを紹介!

展示を楽しんだ後は、ぶらりと散策がおすすめです。青梅きもの博物館がある青梅吉野梅郷は、菜の花や日本スイセン、福寿草など、多くの花が植えられていた広大な自然公園として知られ、園内には観光スポットが点在しています。併せて立ち寄ってみてください。

吉川英治記念館

吉川英治記念館は、宮本武蔵や私本太平記など、歴史小説で大衆に親しまれた作家・吉川英治の記念館です。吉川英治に関連した内容や、「吉川英治記念館写真コンテスト」など、年に5本ほどの特別展が行われています。建物は昭和19年から28年まで、実際に吉川英治が暮らした家。母家や書斎、広い庭園が、当時の姿のまま残されており、ファン必見のスポットとなっています。樹齢500~600年と言われる椎の木や、草花も鑑賞でき、のんびりとできますよ。

玉堂美術館

玉堂美術館は、横山大観と同時期に、日本画の歴史を築いた川合玉堂が、昭和19年から昭和32年に亡くなるまでの約10年を青梅市御岳で過ごしたのを記念して建てられました。展示作品は、15歳頃の写生から84歳の絶筆まで。展示替は年7回行われ、その季節に見合った作品が並びます。日本画の本質を守り、清澄にして気品のある独自な作風を展開した日本画の巨匠の作品をじっくりと鑑賞できます。

奥多摩の自然と融合した数寄屋建築の建物や美しい庭園も必見です。

料金と割引情報

入館料

  • 大人 800円(団体割引:20名から600円)
  • 小・中学生 500円

お得に楽しむための割引情報

アソビューチケットなら更にお得に

アソビューチケットを利用すれば、通常大人800円の入館料が600円になり、大変お得です。購入方法は、スマホで事前に購入するだけ。当日受付でスマホを提示するだけで入場できるのも便利ですよ。ぜひ活用してみてください。

アソビューチケット料金

  • 大人(15歳〜) 800円→ 600 円(税込)
  • 小人(6歳〜14歳) 500 円(税込)
  • 5歳未満無料

開館日と営業時間

開館日は毎週、金・土・日曜日。週末のみの営業となっていますので注意が必要です。時間は10時~16時までです。

アクセス情報

公共交通機関を利用する場合

  • JR青梅線 日向和田駅から徒歩15分

車を利用する場合

  • あきる野ICから約30分

駐車場について

駐車場を備えていますが、収容台数が1台のみとなっています。 すぐ近くに市営の無料駐車場がありますので、車で訪れる場合そちらを利用すると良いでしょう。

 

詳細情報
名称:青梅きもの博物館
住所:東京都青梅市梅郷4-629
アクセス:
公共交通機関でお越しの方 JR青梅線「日向和田駅」から徒歩約15分
お車でお越しの方 「あきる野IC」から約30分
開館時間:10:00~16:00
定休日:毎週 金・土・日曜日 ※12、1、2月は休館
駐車台数:1台※近くの市営無料駐車場をご利用ください。
電話番号:0428-76-2019
公式サイト:http://www.omekimono.jp/

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