柴又帝釈天の歩き方!昭和情緒あふれる贅沢な休日を過ごそう!

  • 4836 |

映画「男はつらいよ」の主人公「フーテンの寅」の出身地として今なお多くの人に愛されている柴又帝釈天。彫刻と庭園が有名な題経寺をはじめ、そこから最寄り駅の柴又駅までを繋ぐ帝釈天参道を歩けば、柴又の街の歴史とそこに住む人々の人情に触れられることでしょう。今回は、歴史的な趣のある柴又帝釈天と、活気がありつつも、どこかのんびりとした帝釈天参道を取材してきました。地元の方から聞いた「柴又の歩き方」や逸話も交えてご紹介していきます。

柴又帝釈天とは?その歴史を知ろう。

正式には「経栄山題経寺(きょうえいざん だいきょうじ)」という日蓮宗の寺院です。

題経寺の歴史は江戸時代初期の寛永6年(1629年)まで遡ります。

千葉県市川の下総中山法華経寺・第19世禅那院日中(ぜんないんにっちゅう)上人と、その弟子である第2代題経院日栄(だいきょういんにちえい)上人の二人の僧によって開基されたと言われています。

神様としての帝釈天の姿は「右手に剣を持ち、左手を開いた忿怒の相をあらわし悪魔降伏の尊形」と表現されます。「仏の教えを信仰し従う者にはもし病難や火難 その他一切の災難に遇えば、帝釈天が必ず守護し、この悪魔を除き退散させてくれる」と言われています。このように、帝釈天は古くから厄除け、病気平癒のご利益がある神様です。

何より先に、まず参拝

柴又駅から続く帝釈天の参道はとても賑やかです。美味しそうなお店も多いので食べ歩きや散策をしたくなりますが、そこはグッと我慢。誘惑に負けず、まずは題経寺へ向かいましょう。

寺院や神社は古来より信仰者の集う場所なので、目的はあくまで参拝にあります。最初に参拝をしてから参道を散策し、帰途に就く。これが正しい順序です。したがって、食べ歩きの後の参拝はマナー違反。マナーを守って、気持ちよく散策を楽しみましょう。

二天門。通る前にまず合掌


境内への入り口はこの二天門です。この門を抜けると正面に「帝釈堂」が建っています。

二天門は明治29年に、江戸期建築の最後の名匠と呼ばれた、坂田留吉棟梁によって作り上げられました。総欅づくりといって、建材を全てケヤキの木を使って組む手法がとられており「固く」「腐りにくい」ケヤキの性質により、建物が長持ちすると同時に芸術的な美しさも演出されています。

浄行菩薩にご挨拶


お寺の境内は左回りで進むのがルールです。境内に入ったら、まず浄行菩薩に挨拶しましょう。この世を浄化、人々の罪を洗い清め、流してくれるといわれています。

続いて、御神水で手を清め、帝釈堂に進みます。冷たくて気持ちが良いですよ。

帝釈堂

題経寺には宗祖の日蓮が自ら記したとされる帝釈天の板本尊が安置されていたのですが、江戸時代中期に一時所在不明となっていました。

その後、安永8年(1779年)の春。第9代住職の亨貞院日敬(こうていいんにっきょう)が荒廃していた本堂の修復をした際に棟木の上から発見したものが、この帝釈堂に安置されています。

御本尊が発見された日が庚申に当たったことから、題経寺では60日に一度の庚申の日を縁日とし、帝釈天板本尊を開帳しています。どなたでも本尊の前でお参りすることができるようになっていますので、ぜひご覧になってみては。

瑞龍の松

まるで帝釈堂に覆いかぶさるかのように茂る大樹は「瑞龍の松」と呼ばれるクロマツです。

高さ約10.0メートル、枝張は東西約16.6メートル、南北約19.3 メートル、目通り幹周1.8 メートルで、上方にまっすぐ伸びる幹と三方に長く伸びた大枝から成るその姿は、まるで空に向けて龍が天に昇るように見えることから、この名がついたと言われています。

江戸時代の書物にも記されていることから、樹齢は400年をゆうに越え、伝承では460年という説もあります。

2016年3月11日に「東京都指定天然記念物」に指定されました。

御朱印は帝釈道内で。お参りをしてからもらおう


題経寺の御朱印を授かれる場所は帝釈堂内です。お参りをしてからいただくのがルールとなっています。また堂内は撮影禁止なのでお気を付けくださいね。

御朱印は300円です。御朱印帳がなくとも、あらかじめ書かれたものをいただくことができます。

お守りの種類もチェック

一粒符(健康祈願・病気平癒)

江戸時代に疫病(天明の大疫癘(えきれい))が流行した祭、日敬上人が病人に施したという、水と共に飲むお守りです。

除疫守(かぜふうじ)

毎年10月1日~12月20日まで受付がなされ、新年に特別祈祷し、1月15日~3月末まで授与されるお守りです。

加太守(かぶとまもり)

毎年1月1日~7日までと、初庚申の時のみ授与されるお守りです。兜を形どったお守りで、「恵方(その年の縁起の良い方角)」に加太守りの頭を向けると、その方角から幸運がもたらされると言われています。

お参りが済んだら、順路に沿ってぐるりと歩こう

帝釈堂の右手には本堂や彫刻ギャラリー、大客殿へとつながる廊下があります。

拝観料400円(子供200円)がかかりますが、国宝級ともいわれる彫刻ギャラリーと大客殿から見られる邃渓園(すいけいえん)という庭園は一見の価値ありです。

ページTOPへ

「亀有・柴又」周辺の関連記事

このページのTOPへ